格闘ゲームというジャンルの金字塔とも言える「ストリートファイター」シリーズ。
その中の「STREET FIGHTER ZERO 2」に登場する「春日野さくら」を主人公としたストーリー漫画です。
ゲームを原作とした漫画は沢山存在しますが、"イメージが違う…"とか"ストーリーがちょっと…"と云う作品が多い中で
カプコン側から"むしろ中平先生の漫画がオフィシャルストーリーに思える"と言わしめる程のクオリティ。
ストーリーも、作画レベルも、トップレベルだと思います。
例に漏れず私自身がゲームにハマっていた時期で、ゲーメスト関連誌も購読していたのでリアルタイムで読んでました。
普通に刊行された単行本も豪華仕様の「完全版」も持っているのに、こちらも購入してみました(笑)
B6版で単行本2冊分+番外編も含まれているので、分厚い…けれども表紙絵(綴じ込みピンナップと絵兼用)が書き下ろしなのが嬉しい!
完全版の購入を見送ってしまった方は是非コチラをどうぞ(^-^)
シェン、マッキー、そして地球人の3人は時間鉱山からの
脱出ミッションを進める。そのなかで自殺組二人のいきさつが明かされ、
彼らはそのトラウマと対峙し、乗り越えようとする。
そしてついに明かされる"血塗れローズ"の目的。
それは惑星テーラが進めていた計画への反逆と復讐、そして母として
息子であるシェンの居場所を守ろうとする意志によるものだった。
生き延びるもの、去りゆくもの、それぞれの答えとともに時間鉱山編は
ひとまずの終演を迎える。
といった感じでドリームバスター七巻は終局を迎えます。
これで完結とか打ち切りじゃないのかとか考えましたが、原作も
時間鉱山編が最後になっているようですので、これは妥当であったということなんでしょう。
シェンがローズより目的を聞かされたときそれでも母親か、と問う場面がありましたが
母親だからこそ、息子の居場所を守るために際限ない殺戮を演じたのでないかと思います。
ドリームバスターたち、そしてシェンと理恵子とのこれからの時間を空想させながら
ひとまずの終着を見せる巻だったと思いました。
中平先生は次は何描くんだろうなあ…
1〜2巻は小造りな内容で、「このまま読み進めるのもなぁ」と思っていたが、3巻あたりから、本来のストーリが展開し惹き込まれていく。
登場人物も少しづつ増えいていき、主人公としっかりと絡み、それぞれの魅力を増していく。
マトリックス的な近未来的な舞台設定や凶悪な犯罪者との対峙というと、殺伐とした作品となりがちですが、読み手をほっとさせるのは「心」や「愛」を尊重した原作の賜物でしょう。
小学生の頃に流行ってたストリートファイター。社会人になって今更、この漫画を読み返すのは正直気恥ずかしさがありました; だけどやっぱり「さくらがんばる」はすごいなぁ!熱い!! 前向きで純粋で、一直線な主人公・春日野さくらが、強敵と一戦交えるごとに強くなっていくところや、 悩んだり戸惑ったりしながらも、成長する姿に感動させられます。 そして、読了後はすごくポジティブな気持ちになっちゃってます。 でも、表紙がぺらいので、 何度も読み返すのには向かないかも…。 読み終わったらしっかりカバーをしておかないと、表紙がいたみます。 あくまで保存用。
|