難関大志望者には過去問演習の前段階に、中堅国公立大志望者には過去問演習と並行して使える演習書。入試精選問題集というシリーズの数学編という位置づけで、「文系'T・A・'U・B」「理系'T・A・'U・B」「理系'V・C」の計3冊からなる。レベル的には「青チャート」「1対1対応の演習」あたりで一定の見通しを得た生徒さんが主対象であろう。
すべての分野からまんべんなく問題が収録されており、本番で差がつきそうなところをうまくとってきているので、バランスよく、中身の濃い演習ができる。過去問だけだとどうしても志望校の頻出分野に偏ってしまうので(もちろん頻出分野の演習も大切なのだが)、それを補う意味でもこの本をうまく使ってもらいたい。解説は昨今の参考書を見慣れた生徒さんには若干そっけなく映るかも知れないが、導入部分をしっかり読みながらノートに答案を作ってほしい。
あえて問題点をあげるとしたら、(これは河合出版の本全般にいえることかも知れないが)同じシリーズでも本によって対象レベル・難易度に差がみられること。文系と理系で難易度に差があるのは当然だが、「理系'T・A・'U・B」に比べて「理系'V・C」が格段に難しいという話も聞く(極限分野に難問が多いからだろうか)。もし両方使うなら前者→後者の順にする、後者を使う前にたとえば「理系入試の最速攻略」数学'V・C(文英堂)のような導入書をはさむなど工夫したい。
1980年代中盤に出版された漫画によるドラム教則本。
高校生活に退屈していた主人公が、ひょんなことから観に行った ライブハウスの演奏をきっかけに、ドラムに興味をもつ。
クラスメイトとバンドを組み、軽音楽部主催の演奏会という 大舞台で演奏できるようになるまでの成長物語。
高校のOBである師匠の指導のもと、 ドラムセットの名称や、譜面の読み方、ドラムの基礎技術はもちろん、 教則本に載らない素朴な疑問レベルの解説もあって、 初心者には非常に親しみやすい。
ドラムが楽しいという単純な描写だけでなく、 技術の習得の難しさ、練習の厳しさについてもしっかり描かれている。
主人公は学校でも家でも必死に練習を続けるが、道のりは決して順調ではない。 演奏会直前になっても上手く叩けないもどかしさについに腹を立て、 悔し涙を流しながら、楽器に当たり散らしてしまうシーンが印象的。
ありふれた青春ドラマだが、ドラムに真剣に打ち込んでいる主人公の姿は 素直に賞賛できる。
高校で習う力学は大学にいってから習うほとんどの分野をさらっています(もちろんレベルは比べられませんが)。それに対し電磁気は高校では特別な場合を除きほとんど扱っていない分野がかなりあります。受験において力学と電磁気というものは2大テーマと言っても過言ではないのに、電磁気を苦手とする学生が非常に多いのは、そもそも電磁気というものの全体を捉えられていないからです。数学的にうるさいことをごちゃごちゃ言う必要は全くありませんが、どういうものなのかしっかり把握しなければいけません。この本を読めばかなり高度なことまで書いてありますし、相当の理解をもって入試に臨むことができると思います。将来物理学を専攻しようと考えている方や、東大や京大などの最難関校を目指す方にはぜひオススメの本です。
私は小五の母ですが、今後の流れが何となくつかめると思います。塾からの情報と親同士の口コミでなく、かつ実際的な内容でしょう。 季節を追って、親がすべきことの心構えと実際が、合格手帳作りの実例とともに説明されています。 とくに、合格手帳の最初に、”中学受験の結果で、この子の人生は決まらない”と書き、目標となぜ受験するかの理由を書きましょう、とあるのは、ともすれば頑張りすぎて受験がすべて、になりがちな熱心な親子にこそ、必要だと思います。
作家になる人間の心構えを書いた本です。 これから作家になる人には、もちろん参考になるのでしょうが、啓蒙書というよりも、読書の幅を広げるための本といった気がしました。 文章の説明などもわかりやすく、小説と文章を書くことは違うのでしょうが、自分なりに作品に対する見識眼が広がったように思います。 個人的には、これから読書を趣味にしていこうと考える人が最初に読んでおくと、いい出会い、と呼べる一冊になるのではないでしょうか。
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