シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのDVD作品。
1997年〜2003年までのライブ映像を中心に、各楽曲をメンバーの解説つきで振り返る。
映像的には年度によってバラつきがあり、ライブ作品としてのみ考えると物足りないが
日本を中心にブレイクしたこの実力派のシンガーと、バンドのコンポーサーたる
エリク・ノーランダーのコンビによる、このバンドの歴史が俯瞰できて興味深い。
音質の方は非常に良好で、実力者ぞろいのメンバーによる演奏はさすが。
1997年前後の古い映像では、まだ垢抜けないラナの雰囲気も新鮮だ。
古き良きプログレ感覚と、ハードロック要素をシンフォニックなアレンジに包み込み
表現豊かな女性ヴォーカルが歌い上げる、このアーティストのスタイルを
多くの映像とともにあらためて感じ取れる作品だ。
シンフォニック・ハードロック界の歌姫、ラナ・レーンのアルバム。2005作
活動10年を超え、ライブアルバムや企画ものなど、膨大なディスコグラフィー数だが
純粋なスタジオ作としては7作目で、マクベス夫人をテーマにしたコンセプト作だ。
正直これまでラナ・レーンのアルバムは楽曲がどれも似たりよったりなイメージで、
むしろバラード集などの企画ものの方が出来がよかったと思うのだが、
今回は壮麗なシンフォニック性とメタリックな勢いとのメリハリがついている。
やはりストーリー性を持たせたせいか、サウンドにはシリアスな雰囲気が漂い、
全体的にも重厚感とドラマティックな要素が強くなっている。
エリク・ノーランダーのアレンジ力も冴えを見せ、パワフルなメタル曲から
ラナの歌声をじっくりと聴かせるシンフォニックなバラードなど、変幻自在。
これはハードシンフォニックファンにも勧められる、聴き応えのあるの濃密作だ。
RIOTの新曲である"Wings are for angels"だけを目当てに購入したが、他曲も含めて全ていい。オムニバスなので1曲ごとにアーティストが違うが、捨て曲が全然ない。
先述の"Wings are for angels"は名盤「Thundersteel」に収録されてても全く違和感がない爆走曲で、Tony Mooreの衰えのないハイトーンが炸裂している。Mark Boalsの"Shine"は多数のミュージシャンが参加しており、ディズニー映画の主題歌になっても不思議はない素晴らしいバラードだ。
これを機に今まで名前だけ知っていたが、曲はちゃんと聴いたことがないアーティストのアルバムも購入してみようと思う(私の場合はGRAND ILLUSIONとHAREM SCAREM)。
メロディック・ロックの歌姫として日本がその才能を認めたラナの、4作目にして代表作といえる作品。アルバム全体を通しての重厚な聴き応えは風格さえ感じさせる。 個々の楽曲がクッキリとした輪郭と5分を超える長さで重厚に演奏される。エリク・ノーランダーの才気溢れるイントロのtrk1に続き、trk3,4,8といったオリジナル曲で良質のメロディとプログレ的な幻想的アレンジが見事に溶け合った絶妙のセンスをかもし出すさまは圧巻。またマリリオンのカヴァーtrk7などもたくみに配置し、全体のバランスも素晴らしい。ラストの名バラードを知っている人がいたら、あなたは相当のLAメタルオタクですね!(笑)
企画モノではあるが、彼女の持ち味、魅力を最も実直に見せてくれる好盤。タイトル通りの聴きやすいバラードを集めた作品集の第2弾。 夫でもあるエリク・ノーランダーの幻想的なメロトロンや煽情的なハkモンド、流麗なピアノに支えられ、歌姫ラナが浪々と歌う各曲は、オリジナルかカヴァーかといった些細な区別を超えて全てが美しく響く。 個人的にはダン・フォーゲルバーグのtrk1、ご存知エルトン・ジョンの名曲trk3でのラナの名唱が忘れがたい印象を残すハイライトだと思う。
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