古典SF映画の金字塔。子供のころ見て怖くて夜眠れなかった。寝なくては寝なくてはと思うほど眠れなくなる、イドの怪物。またこの怪物の登場シーンのBGMが恐ろしく不気味。人類よりはるかに進化した種族が何故滅んだか? 主人のいない惑星の地下で今も燃え盛る原子炉? 昔のSF映画の方が最近のより面白いかもしれませんよ。ダイヤもお酒も造ってしまうロビーは私も欲しいよ~。
とにかく端正なお顔立ち、スタイルも良い。とても良い感じです。 女装と対で置くと良いですね。 個人的には「オペラ座の怪人」のイメージで作っているのだと思いますので、 背景もオペラ座っぽくするといいと思います。
同時代の作品でも「禁断の惑星(1956)」のような超一流のSF映画とは比べようもないプアな映画であり、素晴らしい特撮技術や芸術的な造形を期待して見るなら、がっかりするのは確かであると思う。
しかし、思想的には高貴なものが感じられ、非常に美しい印象が残った。アメリカ映画でありながら、力による解決を望まず、心を重んじた作品であるところが素晴らしい。
科学の進歩が行き着いた先という問題に対しては、上にあげた「禁断の惑星」とは異なった見方が表現されているが、それもまた面白かった。
そして、登場する二人の女性、ゼータとリアラが美しい。明るく積極的だが、やや現実派過ぎるブロンド美女のリアラとは対照的に、清純、控え目で神秘的なゼータは、まるで日本女性のようなところもあり、容姿的にも日本人好みではないかと思う。ゼータがシーツもないベッドで眠る姿や怪物に抱きかかえられる姿が妙に悩ましいのは、制作者の狙い通りであるに違いない(笑)。
日本では、1974年位にテレビ放送されているが、劇場未公開であるようだ。心で見るなら、素敵なレトロSF映画であると思う。
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