CD会社としては「初心者向けの廉価2枚組」という感覚で発売したと思われるが、どうしてどうして、このディスク、けっこういろんな演奏をききこんだ方にとってももとめるだけの価値を充分に持っている。 絶頂期のカラヤンによる「ツァラトゥストラ」「英雄の生涯」がきけることだけでも有り難いのだが、そこに同じベルリン・フィルを振っても音楽的に時代感覚のまったく違うカール・ベームの「ティル」と「ドン・ファン」が収められている。カラヤン登場までのR.シュトラウスの「古き良き正統」はケンペやベームにあったわけで、そうしたことを議論するうえでも見逃せない。 そして決定的なのが「ホルン協奏曲第2番」だ。この曲は大戦後に80歳をこえた老シュトラウスの手になるもので、当時のシュトラウスは「モーツァルトに還る」という発言をしていた。そのため「まあホルン協奏曲第1番と同じでいいだろう」(こちらはシュトラウスが17歳のときの作品だったと記憶する)という解釈になってしまいがちなのだが、カラヤンはそうは考えなかったようだし、わたしもカラヤンの解釈に賛成だ。曲はたしかに明朗で、のびやかにホルンが響くのだけれど、そこには「かなしさ」がある。ハウプトマンのホルンが「まるではるかな山あいからきこえてくるように」鳴り、ベルリン・フィルが曰く言い難いツケをしているのをきくと「うーん、さすがカラヤンだ」と思う。 カラヤンはR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番は録音していないと思う。なにを録音しないかもひとつの発言である。けれどここでのききては「もし録音してくれていれば」と、どうしても思う。そういう気持ちを(わたしと同様に)おもちになった方には1971年にペータ・ダムがホルンを吹き、レーグナーがドレスデン国立管弦楽団を振ったディスクをお薦めしておく。「Strauss,Damm」で検索すれば見つかります。
絵が下手とか書いてはいるが、原作の挿絵もそう上手いほうでは無いと思うので、
まぁいいのではないか。(原作の挿絵も、絵によってかなりキャラのイメージ
が変わるしね。)
ラノベから漫画にメディアが変わってどうなのか?っていうと、
男側主人公のサイト君がヒロイン達と対峙するときの、ノリノリノボル節が足りないと
思うのです。原作のこの部分は、作者ノリノリで、文章を読んでいるにもかかわらず、
まるでラップを聴いているような感覚になります。この悪ノリにも似た突っ走り気味の
表現が面白いと思って購入を続けているので、漫画の方はそれが無い分辛いかな。
原作知らない・ラノベでも文章読むのは苦手なら買ってもいいかな。
原作読んでいる方なら、コレクションアイテムにしかならないでしょう。
「昼下りの情事」という扇情的なタイトルだけど、原題は「Love in the Afternoon」。 映画を見た後からすれば、”アーフターヌーンティーの恋”あたりが妥当かと想われる。
オードリーのゲジゲジ眉毛が目立って、やや垢抜けないところがあるので、清廉な「ローマの休日」以前の作品かと思って調べてみたら、「ローマの休日」が25歳、「昼下りの情事」が29歳の時の出演。 とすると、化粧の仕方やその頃の精神状態が表出したものだろうか?! 「ゲイリー・クーパー」はこの時、57歳。嫌味を感じさせない。
原作はフランスの小説で、発表されたのは第一次大戦後間もなくのこと。新しい女性像を描いたとして、かなりの反響があったらしい。実話に基づいたものかどうかは分からない。
女子大生と名うての実業家との恋。 う〜ん、お金さえ持っていれば、何でも許されるということか!
映画館で見た。
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