ラピュタとガメラとプテラノドンが好きだという作者が書いた初のハードカバー本。
高度2万メートルで起こる二度に渡る航空機事故。
その事故で自衛隊のパイロットである父を亡くした少年瞬は、海でクラゲのような生物を拾い、その生物と交流を始める。
面白かったです。
少年と並んで、事故に遭ったときの飛行に同行し、危うく助かった光稀も一方の主人公です。
どちらの思いもとても丁寧に描かれています。
事故の原因を知って、それをぶつけられた『フェイク』の戸惑いが切ないです。
買って損はないと思いますよ。何と言っても二人が「素」ですから!
(というか素にならざるをえない状況にいます)
前野のヘタレはもう確立状態になっていて哀れ。そして無茶振りして喜ぶ達央・・。
(なんというSMコンビ!)飛ぶ順番をいつまでもじゃんけんにしようとこだわる前野、嫌だぁ帰りて〜を連発の前野・・・可愛さ炸裂でした!
そして怖いものないの?!めっちゃ楽しんでるじゃん!な男前達央(笑)
そんな馬鹿二人になぜか同行しちゃってる有●先生!
内容はフライばかり(笑)でしたがちゃんとゲームはやってますし(ちゃんと前野が負けてます←もはやお約束)十分楽しかったです。
前野ファンな私としては前野にも普通のお弁当を食べさせたかったけど。
まずは2を買って、やばいこの二人にもっと会いたい!って思ったら1を買うのも良いかもしれません。(2はぶっちぎりで二人のお笑い下ネタトークです)
単なるご報告です。
2011年4月8日付けで高知県庁おもてなし課(←本物)のホームページにこの小説の紹介が掲載されています。↓
>高知県出身の有川浩さんが贈る“恋する観光本”。ご自身の高知県観光特使就任のご経験や実在する高知県庁おもてなし課とのやりとりが小説のモデルになっているとかいないとか。(物語はフィクションです)
微妙に「もごもご」口ごもっているところが、リアルです!
本自体は、とても楽しい本です。高知県が「観光立国」に成功しますように!
電車の中で起こる人間交差の話し。
一駅目までに男女が出会い、
次の駅に着くまでにはそれを見ていたOLの話で、
その次はその女性を見ていた孫とおばあちゃん。と、
車内の人たちを語り次ぎながら、
ちょっとしたことで、人生の転機をむかえていく様が面白い。
折り返し後は、知りたいその後がわかりスッキリとしてくれる。
見ず知らずの他人に話しかけたり、アドバイスしたり、
首都圏の電車では考えられないけど、関西圏ではありなんですね。
(一度吉本の楽屋かと思うような車両に乗ってしまいビックリした事があります)
女目線の等身大の女達がいいです。
暴力男はよく見るタイプですが、それ以外は理想的すぎて、、、
女子高生に据え膳されて食べないなんて絶滅危惧種でしょう(笑)
女性がこんな男性像を求めているという良い見本ですね。
でもとても面白く、和書の中ではかなりお気に入り度の高い一冊です。
表紙の柴崎を見たときから、「ガンバレ手塚」と思っていた。 この二人、手塚ががんばらないことには、どーにもならない、という予測をしたのだ。 手に取った本を開いてみると、第一章は、良化隊員サイドに触れた緒方副隊長の物語。 次に、堂上&小牧がルーキーだった頃の思い出話。 そして、柴崎と手塚の顛末であり、私の上記の叫びに戻る。あんたら、そこからちっとも進んでいなかったのか!?
柴崎の恋愛のクセは、我が身を見るようで、ときどき痛い。図書館戦争の中で、私にとって一番シンパシーを感じていたキャラクターだった。 幸せなカップルを見るのが好きだ。奥さんや子どもたちを大事にしている男性を眺めるのが好きだ。いいなぁと眺めながら、ほのぼのとした穏やかな気分をわけてもらう。 だから、その柴崎が、自分を大事にしてくれる人で自分が大事にしたい人を見つけたことが嬉しかった。読んでいて、涙が出てくるぐらい、嬉しかった。
郁の成長も大きい。結婚してからも、郁と堂上のよい夫婦っぷりが微笑ましくも安定していて素晴らしく素敵だ。 これが終わりなんて信じられないぐらい、だけど、終わりにある意味ふさわしい。 主役のカップル達がいつまでも幸せに暮らしました、と信じられるような、そんな別冊だったから。 でも、まだ終わりにしたくないから、また何度も何度も本を開くのだ。
|