ワルシャワ蜂起について書いているのは四分の一に満たないです。20世紀のポーランドに ついて書いている本と言ったほうがよいでしょう。この本を読んでもワルシャワ蜂起の詳細が 具体的に書かれていないので残念でした。ワルシャワの外で周辺で何が起こっていたか書いて いる分量のほうが多い位です。 幾つか誤りがあります。親衛隊のラインハルト・ハイドリッヒの階級を上級大将としていますが 大将でしょう。 モンテカッシーノの戦いでポーランド軍が大活躍し、まるでそのせいで勝ったように書いていますが 確かに参戦し善戦しましたが彼らが最大の勝因ではないでしょう。 ワルシャワ蜂起についてもソ連軍を待たずに単独で蜂起したのは何故か、はっきり書いていません。 ロンドンの亡命政府が焚きつけたのではないか位書いても良かったと思いますが、曖昧にしか 書いていません。それどころか亡命政府に対してかなり味方して書いているように感じました。 著者は英国人なので仕方ないかもしれませんが国内に留まっていたポーランド人はそういう英国人を どう思うか訊いてきたいですね。
追記:ワルシャワ蜂起について1,000ページかけて書いて欲しかったです。
アニメのサントラとは思えないクオリティで驚きました。アニメ放映当時は特にサントラには特に関心は無かったんですが、久しぶりにビデオを見たら音楽にとても惹かれて買ってしまいました。やっぱり買ってよかったです。
1944年に起きたワルシャワ蜂起に関する本は、あまり多くなく一般的には「ドイツ占領下での反乱」として簡単に記述される事が多く、ワルシャワ蜂起に関する詳細な経緯について書かれた物も無い状態であったが今回のこの本は上下2冊で各500頁に及ぶ詳細なものである。 上巻ではポーランド国家の歴史から第一次世界大戦〜第二次世界大戦、ポーランド占領後の国内外の抵抗活動そして反乱の開始までが書かれており、下巻では反乱の推移、そして反乱鎮圧〜その後までをポーランド反乱側、それを支援する米英、亡命ポーランド政府、と支援するふりをして実は弾圧して占領後の支配を有利に進めようとするソ連軍と徹底的に弾圧するドイツ軍が複雑にからみあい「ワルシャワ蜂起」、戦後のポーランドの運命を決めていく過程が各国の証言を織り交ぜながら詳細に書かれている。 又各巻には冒頭に写真があり、下巻には詳細な付録として地図等が約50ページ人名地名等対照表、写真解説等が約30ページあり 資料も充実しており、非常にボリュームがある本ですが「ワルシャワ蜂起」に関する本としては、非常にいい本だと思います。 あえて問題点を挙げるとするならば、上巻の半ばまではポーランドの歴史記述が占めていますので「ワルシャワ蜂起」のみを知りたい人にはちょっと苦痛かな?とは思いますが、反対にこの機会に「ポーランド」の国をより知るのにはいい機会では?と思います。 (簡単、簡潔にワルシャワ蜂起を知りたい方は、サンケイ出版の「ワルシャワ蜂起」を薦めます。)
いつもサイバーホビーなどのドイツ戦車を作っているため、Tシリーズなどのソ連戦車はあまり作ったことがなかったが、そのかっこよさから購入した。 他のT-55を作ったことがなく、また手元にある資料の数もそこまで多くないためこのキットがどれだけ高い再現性を持っているかはわからないが、さすがタミヤ。とても作りやすい。
キットの内容を以下に簡単に述べる。
アルミ引き砲身、エッチングパーツなどは入っておらず、グリルメッシュは目の細かいポリ繊維?のようなものを使うよう指示されている。 ソ連戦車のグリル周りがどうなっているか詳しくは知らないが、出来上がりは見るに耐えないということはなく、むしろ手軽に出来るためありがたいくらいだ。しかしグリルメッシュの歪んだ感じを表現したい場合は別途エッチングパーツを用意する必要があるだろう。 また別のキットではフェンダー周りにエッチングパーツを用意しているところもあるようだが、確かに完成後厚さは少し気になるものの増加装甲によってあまりその厚さは目立たなくなってしまうから、エッチングパーツの必要性はあまり感じられなかった。 ただし他のTシリーズと同じようにライトの配線、燃料タンクへの配線などは行っておかないと全体的に締まらないようだ。
また戦車兵1体つきとあるが、おそらくT-55からの流用パーツなのだろう、座ったポージングの戦車長もついている。
細かい考証はしていないのでソ連戦車ファンからすると不満のある内容かもしれないが、私のような独軍戦車ファンからすればストレスなく組め、しかもかっこいいという、とてもよいキットだった。
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