ついに登場した巨匠の全集の発売に、何よりも、それに踏み切った紀伊国屋書店には頭が下がります。 一部の人々には熱狂されるものの、一般的でないがために、ともすると消えてしまいかねない作品群が、こうして形になってことは本当に喜ばしい限りです。 第III集には、ヴェネティア映画祭で金獅子賞受賞の「アレクサンダー大王」が収録されています。近頃、ハリウッド映画で大作「アレクサンダー」がロードショーされましたが、直接古代ギリシャのアレクサンダーを描いたこのハリウッド映画より、アンゲロプロスの現代の盗賊で描かれるアレクサンダー大王のほうが、歴史上のアレクサンダーを知っている人ならば、その真実を的確に描いているように思われます。 「旅芸人の記録」のように、歴史とその戦いの中で傷ついていく人間の旅を描いているのではなく、古代の一人の人間の生き方を現代に置き換えて、その伝説と真実を描こうとしています。 無敵で不敗のうちに死んだ、ギリシャ人の誇りでもあるアレクサンダー大王とは、こういう生き方をした人だ、ということを、アンゲロプロスは現代に描こうとしたのではないでしょうか? そこには、英雄崇拝でも、肯定的に描かれているわけでもなく、こういう生き方をどう思われますか、というメッセージを詩的に淡々と描いています。時間を感じさせない長い映画ですが、他の作品同様、至福の恍惚と時を私は、過ごすことが出来ました。
ヴァンゲリスの入門としてはお薦めです。ポリドール時代のべスト+αです。 発売当時は『ブレードランナー』のサントラが未発売でした。 本作は、それまでヴァンゲリスが担当したサントラを中心に選曲されたベスト物です。やっぱり注目は初収録曲ですね。 ブレードランナーも良いのですが、2曲目「ミッシング」は本作でしが聴けない名曲です。
ブレードランナー以降、未来の世界は ゴミゴミしたちょっと汚い新宿めいた街というのが定番になってしまった。 アニメ「ボトムズ」のウド編は、まさにそのまんまだった。 未来都市といえば、ドラえもんの未来世界に代表されるような物だったのに。
それほどまでに全世界にショックを与えたこの作品。 いわずもがな、ヴァンゲリスの曲と映像の融合も素晴らしい。
最初に出たサントラレコードは、オリジナルサントラではなく、オリジナルスコアだった。 まあそれなりに再現してはいたが、どこか腑に落ちない。 その数年後に発売された、このアルバム。 この時期は既にレコードは無くCDのみの発売。時代を感じるなぁ。
サントラ発売をかたくなに拒んでいたヴァンゲリスが なぜ首をタテにふったのか不明だが 説得してくれた人、ありがとう。
素晴らしい音です。オリジナルは、やはり心に染みる。
若干、セリフや効果音が乗っている部分もありますが 絶対に完全に聴きたい曲には乗ってませんので大丈夫。
過去何回も観ました。 この商品に入っている吹き替え版は思いの他いい感じ。 「ああ…そういうニュアンスだったのね…」と改めて納得できました。 画質にこだわる方はブルーレイ版などがよいでしょう。 画質にこだわらないで三種類の代表的なバージョンを手軽に観たい方にはおすすめ。 価格もずいぶんよいと思います。(1500円で3つだと1バージョンは500円…安すぎ) それにしても どのバージョンが正解かわからない、中学のころから四十近くになってまで何度観てもなにか違う印象を受ける不思議な映画だ。
ヴァンゲリスのCDは過去にもたくさん出ていますが、今まではそれなり の音でしかなかったのが、リマスターされ、やっとすっきりした音になり 格段に良くなりました。炎のランナーや南極物語など感涙ものです。 シンセの音がホント高音までピュアに聞こえます。
ヴァンゲリスのファンであるならば迷わず買い!
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