盲導犬クイールの一生を聞いて、人間の一生と重ねて聞いてしまう。 朗読は石田ゆり子さんの朗読で、石田ゆり子さんの愛犬への愛を語る付属のファイルにも◎。クイールは家の家庭犬のメイへの接し方も少し変わってしまうカシコイ犬である。天国でも盲導犬の人生を歩むので しょうか??。朗読を薦めるなら盲導犬クイールを薦めるでしょう。
クイール役は3頭のレトリバーが演技しているようですが大した物ですねぇ、あのような演技が出来る事自体、犬には盲導犬として人間と一緒に暮らせる能力があるのだと感じ入りました。そのクイールの演技もさることながらそれぞれの立場でクイールに愛情を注ぐ役を演じた椎名桔平さん・小林薫さん・香川照之さん・寺島しのぶさん等の演技も光っていました。そしてこの映画、何よりも子供達にも観て貰いたい。世の中にはハンデを負った方々がいるという事、そしてこうした方々を支える方がいるという事、さらにハンデを持った方々自身が強く生きていらっしゃるという事、こんな事をこの映画を通して感じてもらったらと思います。子供と一緒に観ましたが彼も(彼としては不覚なのでしょうが)特にラストに近い場面を中心に目を真っ赤にしていました。このことからもこの映画の評価は高いと考えます。是非ご覧頂く事お奨めします。
今度は『盲導犬クイールの一生』というベストセラーのドラマ化したもののサントラということですが、 また渡辺さんの暖かい音楽が映像ととてもあっているのではないかと想像できます。 ピアノの演奏も、メロディーも全作品素晴らしく、ヒーリング系のチャートにもいつも上位に入っているピアニスト渡辺雄一さんの作品、期待しています。
とても優しいモノクロ写真と、とても暖かい素敵な文で 出来ている写真集のような本です。 何故か最初から、涙が止まらなくなってしまい 最後の方は本当に文章が読めないほど涙でいっぱいになってしまいました。 クイールの素晴らしさ、調教師さん、など本当の優しさの 詰まった本です。 読み終わった後は、とても暖かい気持ちになれました。 そして盲導犬のために自分で出来ることをしていきたいと思いました。 これを読んで私と同じように思ってくれる方が1人でも増えることを 願っています。
2年ほど前、NHKで同名のテレビドラマがあった。犬の里親、盲導犬の訓練士、視覚障害者のそれぞれの想いと犬との絆に素直に感動したのを覚えているが、本書はその原作である。 半分が写真、半分が文という体裁で、物語というより、クイールの思い出のアルバム、といった印象である。文章が少ない分、ストーリーそのものに感情移入していくのはやや辛いが、それを秋元氏の深みのあるモノクロ写真が補って余りある。最後のページに、クイールの仔犬の頃のあどけない写真を配したのは、演出としては少々あざといと思いながらも、きっちり泣かされた。 ともあれ、なかなかいい本である。
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