これと「登場」はまだまだ、今の泉谷さんに つながる路線が開ききっていない、 わざと「フォーク」っぽく作った世界です。
ちなみにこのアルバムに収録された有名な 「春夏秋冬」は、シングルになっておらず、 当時のシングルはエレックでなくキャニオンから、 ライブ音源として発売されたものです。
泉谷さんの実際のレコードデビューはしかも エレックじゃなく、ビクターからのシングルです。 (たぶんオムニバスで再発されてると思う)
まだ激しい系の曲が極端に少ない。
ライブ荒らしの泉谷さんも、 バックの加藤和彦さんも、好き放題やり始める 一歩手前の、繊細系泉谷節をまとめた内容です。
まず、世代的には全然かぶってません。
たまたま興味を持ってこのアルバムを聴いてみた感じです。
シンプルなサウンドの上に紡がれる
物語の朗読のような言葉たち。
毒づいていたりグロテスクな歌詞はあるものの
不思議と心地良く聴けます。
そしてなにより音楽自体が古びてません。
フォークというシンプルなサウンドのおかげでもあるのでしょうが、
他では聴けない彼独特の軽快なメロディが今でも新鮮に響くことが大きいでしょう。
こんなに面白い音楽、いろんな世代の人に聴いてもらいたいもんです。
#音質はまちまちですが、基本クリアなのでありかとおもいます。
まさか!! と思った「海をにぎりしめる少年」収録。 それだけでも欲しい一枚。
泉谷しげるはこんな洒落た曲も何気に歌っているんです。 がむしゃらさや、春夏秋冬的ナイーブさとはまた一味違う、 天才詩人・メロディメーカーの泉ちゃん、 凄いやつだぜ・・・。
宇崎竜童さんが好きだという、「哀願情歌」の収録も嬉しい!
その時代に生きてる感じに引き込まれました。五感を研ぎ澄まさないといけない映画。カンヌで認められる意味が非常に良く分かります。
思い起こせば、僕らはリビングで迫害され続けていた。
ブラウン管TVに、RF端子で繋いだ画面の向こうには、広大なアレフガルドの大地や、クリスタルがあったというのに…だ。
ピコピコという表現が、蔑称ではなく、褒め言葉に変わるポテンシャルを本作品は持っている。
昭和のフォークソングを大胆アレンジした本作品において、団塊世代はその懐かしさに、口ずさんでみてもいい。
YMCKのことを、YMCAだとか寒いボケをかましてみてもいい。
そして素直にこう言えばいい。
良い音楽だねと。
そしてファンファーレは鳴る!! ファミコン世代の完全勝利を祝って!
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