著者自身の体験から、自ら心療内科に行ってさまざまな症例を取材しているだけに
説得力もあります。腰痛や肩こりなどが精神的なものから来るというケースが
丹念に取材して書かれています。
つい無理をしてしまう人などは読んでほしいと思います。
今を遡る事25年前の作品ですね。
ラストシーンがすごく印象的でした。そしてエンドロールで流れる主題歌もまた
透明感のある歌声とメロディが心に残ります。
当時から現在に至るまで、「Wの悲劇」は角川映画の中でも傑作であり、そして
薬師丸ひろ子の主演作品の中でも最高傑作だと思います。
武井咲を際立たせるため、脇を固める役者さんたちが豪華も豪華である。
それぞれ主役級の方々が演じるトリック・サスペンスで、作品自体はとても良かったです。
最後には予想通りの、大ドンデン返しも待っています。
しかし、それほど数字はとれなかったようで原因は、まだ彼女が女優として発展途上なので、セリフが棒読みだったりもしたからだとは思いますが、この作品では一人二役という難しい主役を見事に演じ、がんばってる姿を見ていたら、素人の私なんぞが、どうだこうだとは文句は言えないですよ。
だって、誰だって最初からプロでも何でもなく、素人で初心者なのですから…
ミステリーでもあるけど、医学の問題を扱った作品でもあるでもある。本当に夏樹静子はすごい、ミステリーは言うまでもないが、医学的な問題の些細なところまで描写してある。資料を集めるのに大変な月日を要したのではないだろうか。
我々には、長らく、裁判官というのは、縁のないものであった。
しかし、はじまってしまった、裁判員制度。
我々が、裁く側になってしまうかもしれない。
この本は、近代におこった「大津事件」など、重大な事件12をあげて、
裁判官や弁護士の苦悩を掘り起こし、裁判の本当の姿に迫ってくれる。
ノンフィクション作家(正確には、ミステリー作家か)夏樹静子の手になる
裁判の「物語」を味わってみるのも、物の見方を豊かにしてくれるのではないか。
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