若いがゆえの好奇心と思春期特有の脆いココロ。 多かれ少なかれ、人間誰しもが抱えている“陰”の部分が 時に痛々しいほどにリアルに描写されていて 浅野いにおらしいなと思いました。 なのに、引き込まれてしまう感じ。 きっと絵がキレイだからでしょうね。 根っこが伸びていくように、 だんだんと陰に支配されていく様は癖になります。
天才だなあと思う。自分より若い世代の,天才に出会ったときには,素直にそう思おうと心に誓った。
読む前に,「素晴らしい世界」上下巻を読み返した。素晴らしい世界でも,一度世界は終わっているのだけれど。
今回のタイトルだけ見ると,リセットという単語が浮かぶのだけれど,それほど簡単でもないのかこの世界は,一晩寝たくらいではリセットされないらしい。
まぁ,誰にでも平等に朝は来るのだけれど。元気をもらえる本。エッセイ?も良い。
この作品は水色? 透明?
全体的に刺激とかなくてゆるいです。
それなのに種田とめいこのそのゆるい日常が、2人がものすごく愛おしい。
そう感じました。
二度と帰らない種田を夢で見る回想シーン、
めいこが種田と過去の自分にさよならさよならと必死に叫ぶように歌っているシーンは胸がしめつけられます。
また宮崎さんの化粧や服装、アパートの様子も自然の逆光で生活感がナチュラルに出ていて現実的で良かったです。
終わってエンディングのムスタングが流れたとき歌詞とメロディーに、いきなり切なさが痛くて叫びたくなりました。 ぴったりでした。
このソラニンという映画はジャンルがない。唯一無二なんじゃないかな。
大学を卒業して、社会に馴染めない種田と芽衣子。
大学卒業、恋人、バンド…このストーリーのあらゆるキーワードが自分と重なるので、終始涙が出てくる映画です。
自分にとって、幸せとは?
仕事?
恋人との時間?
趣味?
自分は今どう存在しているのか、今後どうありたいのか再確認できる作品です。
このマンガは奇妙だ。
前半はしりあがり寿を連想させる絵柄で、延々と(後半への伏線を張りながらも)不条理ギャグが展開されていくが、 後半からは急激にトーンを変え、やぶさか部長の過去、おざなり君とやぶさか部長の関係を中心に、ノスタルジックな色合いの物語となる。
従来の著者のファンだと、読み始めはかなり困惑するかもしれない。 が、読み終わってみればこれは間違いなく浅野いにおのマンガであると感じられるはずだ。
その特異な構成ゆえ、この作品は「否」が多目の賛否両論かもしれない。
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