ジャズ系の人にしては珍しくピックでベースをプレイするスティーヴスワロウ。その彼がカーラブレイとともにレコーディングしたベースとピアノのデュオアルバム。スティーヴのベースはとても繊細な音で美しいメロディを奏でています。時々アコースティックギターかと思ってしまう部分もあったりします。またオーソドックスな4ビート系のラインやピアノをサポートする時の独特なベースラインも印象的。本当にピアノとベースギターが会話をしているようなアルバムです。単なるイージーリスニングではない深みのあるアルバムだと思いますので永く楽しめるかと思います。かくいう私も10年近く愛聴しています。
1981年8月19-21日、サンフランシスコ、グレイト・アメリカン・ミュージック・ホールでのライヴ。
カーラ・ブレイを中心としてメチャクチャ気があった10人で創り出している音楽というのが、インナー・スリーブの写真からも窺い知れる。何しろ聴いていて分かりやすくパワフルだ。1曲目の『Blunt Object』から最高である。聴いていて特に目立っているのはやっぱりトランペットのマイケル・マントラーとベースのスティーブ・スワローである。随所に光ったプレイがあってハッとする。
僕はカーラ・ブレイの作品ではこれが一番好きだ。
カーラ・ブレイがNYのフュージョン・グループ、スタッフと組んだアルバムで4人の管 楽器奏者はカーラ・ブレイ・バンドのメンバー。1976年の作品。特別編成のセッション ということからか演奏されているのはカーラ・ブレイのベスト・ソングスという趣で、 意外な組み合わせながら内容的にはとても面白く充実したアルバムになっている。カー ラ・ブレイの曲はポール・ブレイによる演奏が一番よく知られているのだろうが、ポー ル・ブレイの理知的で時にフリージャズ的な解釈に比べてここではとてもソウルフル。 カーラのメロディ・メイカーぶりが前面に出ている。特にバラード曲ではとてもメロウ な演奏を聴かせており普段の彼女の音楽からはちょっと想像するのが難しいほどセクシ ーだ。ラズウェル・ラッド等管楽器奏者の演奏も素晴らしい。カーラのオルガンとリチ ャード・ティーのピアノ、エレピとの絡みなど聴いていてゾクゾクする。カーラ・ブレ イに近寄り難いコワモテのイメージを持っているひとにはまずこのアルバムをお薦めし たい。
「More Brahms」は最高の名曲。 誰も取り上げないのが不思議です。
ダイアナ・クラールのLive in Parisでこのアーティストが好きになった方も多いはず。アップテンポでスピード感のある演奏も良いが、Live at the Montreal Jazz Festivalでは本当の実力がなければ難しいスローの演奏も上手いことを実証している。作詞作曲にも彼女自身が積極的に参加して、マルチな才能を垣間見せている。幅の広がったダイアナの演奏スタイルに感服する。
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