Living Room Tour (Dig)
The Living Room Tourというタイトルにあるとおり
あたたかくて、リラックスした雰囲気のあるライブCD。
たとえば彼女が70年代に生み出した曲も、62歳の彼女が歌うことで
また別の響きをもって伝わってくる。じっくり聴いてしまう。
シンガーソングライターとしての豊かな魅力を感じるライブアルバムだと思う。
このCDでの彼女の声、ピアノを聴いて
キャロル・キングの曲がさらに好きになった。
ベスト・ヒッツ・ライヴ~リヴィング・ルーム・ツアー(紙ジャケット仕様)
2008年11月についに日本でも行われた “Welcome to My Living Room Tour” のアルバム。ただし、1回のライヴをまるまる収録したものではなく、2004年のいくつかのライヴからの音源が混ざっている。だが、実際のライヴと同様の2部構成で並べられた2枚組であり、アンコールの最後が “Locomotion” で締めくくられているのも同じで、通常のライヴ・アルバムとしてまったく違和感なく聴ける。(なお、DVDの方は2005年のライヴの模様であり、CDとは収録曲が異なっている。)キャロルのピアノ弾き語りから最大でもギターを二人加えた三人編成の、コンセプトどおりこぢんまりとしたくつろいだ感じのアコースティック・ライヴで、その分彼女の楽曲の素晴らしさが感じられる。また、5曲目をかつて公私両面でのパートナーだったジェリー・ゴフィンとの間の娘ルイーズ・ゴフィンと歌っているのも聴きもの。
このCDの最初に収録されている “Welcome to My Living Room” という曲では、「私は62歳」と歌っているが、2008年のライヴでは「私は66歳」と歌詞を変えて歌っていた。この年にもなれば衰えが感じられたとしてもおかしくはないし、このCDでは、もともとハスキーな感じのある彼女の声がガラガラ度を増して少々耳障りに感じられるところすらある。だが、それから4年たった来日コンサートのほうがむしろ聴きやすく、味わい深い歌を堪能できた。その意味で、そのコンサートを経験した後にこのCDを聴くと少々複雑な気分にもなるが、曲目や構成などの点で実演を思い起こすよすがにはなると思う。ただ、そのような事情ゆえ、実際のコンサートを聴かなかった人がこのCDを聴くとその声に不満を抱くかもしれないし、日本盤タイトルには「ベスト・ヒッツ・ライヴ」などとあってベスト盤的な意味合いも持たせて売ろうとしているものの、彼女の曲をまだあまり聴いていない人がベスト盤をほしいと思っているのであれば、この盤を買うよりもまずは万全の声で歌われたオリジナルで編まれたベスト盤を聞いたほうがよいだろうとも思うので、あえて星3つとする。
Suite Life of Zack & Cody, The #3: Room of Doom (Suite Life of Zack and Cody)
ボストンにある高級ホテル『ティップトン』で
ジャズシンガーをしているキャリーとそのふたごの息子、
ザックとコーディーはママと3人でスイートルームに暮らしている。
しかし、いたずらばかりするふたごに、
支配人のモーズビーやベルボーイのエステバンたちは
振り回される!
ホテルオーナーのわがまま娘ロンドンと、
売店アルバイトのマディーなど、
個性的なキャラクターたちがおくるドラマの書籍版。
613号室におばけが出るといううわさを聞いたふたごたちは、
真実を確かめるためにその部屋で一晩過ごすのだった。
怖がりのコーディーをからかっていたザックだったが・・・
Welcome to My Living Room [DVD] [Import]
またやっちゃいました、勘違い、早とちり。CDのLiving Room TourがすごくよかったのでとDVDも買おうかなとは思ったけど、日本盤は高いし輸入盤はリージョン1みたいだし、なんて迷ってたんだけどリージョンオールのプレイヤー購入したのを機に輸入盤を買いました。CDと同内容のDVD版だとばっかり思って観てて、やっぱり映像が付くと音の印象も大分変わるなとか思ってたんだけど、あれこんな曲やってたっけとか思ってジャケット見比べてみたらセットリストが大分違う。なんで?と思ってよく見たらタイトルも違うじゃありませんか!CDはLiving Room TourでDVDはWelcome to My Living Room。同じツアーだけど収録会場も違う。一人赤っ恥状態でした。でも、どちらもいい内容だし、同じツアーでも段々内容が変わっていくというのがわかっておもしろい。多分こっちの方が早い時期でCDの方が後なんじゃないかな。元々、Caroleさんちのリビング・ルームにギター(時々ベース)兼コーラスの男子2名とオーディエンスが招かれるという公開熟女3Pというような設定のツアーなんだけど、DVDだと前半はほとんどCarole一人の弾き語りで途中から男子2名がサポートに入るという展開だけど、CDだと二人の出番が増えている。あんたたち手が空いてるんだったら出てきて演奏しなさいよってな感じだったんじゃないかな。そのかわり男子の1名がメインで歌うコーナーはお客さんの受けが良くなかったのかカット。全体的に演奏や歌は当然ながらCDのほうがこなれてていいけど、動いて歌う63歳のキュートなCaroleが観れるという点でDVDも捨てがたい。結局、両方買いなさいってことだね。
Locked Rooms: A novel of suspense featuring Mary Russell and Sherlock Holmes (Mary Russell Novels)
良かったです。邦訳されるのが楽しみです。
ラッセルとホームズのシリーズ8冊目。これまで、自分の中でシリーズでもっとも面白かったのは「公爵家の相続人」だったのですが、更新されました。
物語は翻訳シリーズの解説で予告されていたとおり。「インドからサンフランシスコに向かったホームズとラッセルが、そこでラッセルが少女時代に家族を失った事故を再調査することになる」というものです。
これだけで最初から期待大だったのですが……クライマックスではラッセルに感情移入してしまい、涙が止まらなくなりました。
今回の事件では、ラッセルの立ち位置は「被害者」であり、「探偵」にはなりきれない。だから、いつもとは何もかも違うのです。いつもどおりに「探偵」できるホームズとの関係も。
シリーズの中でも、絶対見逃せない巻だと思います。