Pickin' Up the Pieces-Best of
偉そうなレヴュー・タイトルにしてしまったが、Pick Up the Pieces を初めて聴いた当時、まったくもって白人バンドとは思いもしなかった。比較的若い人には、80'sのDiscoでも頻繁にかかっていたHitナンバー Let's Go Round Again の方がなじみがあるだろうが、僕にしてみれば彼等の真骨頂は、なんといっても Cut the Cake である。このリズムの切れのよさは、今で言う Kool そのものの何ものでもない!
ライヴ・アット・モントルー 1977 [DVD]
アヴェレイジ・ホワイト・バンドが1977年のモントルー・ジャズ・フェスティバルに
出演した時の模様を収録した内容の2005年に発売されたDVDの再発。
アヴェレイジ・ホワイト・バンド全盛期の、演奏・レパートリーとともに最高のステージを
収録しています。
このライブはこの年のモントルーのハイライトだったようで、演奏のグルーブや、
メンバーのパフォーマンスやノリも最高で、観客も凄く盛り上がっています。
大ヒット曲 Pick Up The Piecesに始まり、アンコールでのマーヴィン・ゲイのカバー
I Heard It Through The Grapevine(悲しいうわさ)で興奮は最高潮に達します。
しかし残念なのは、照明のせいか色も滲んでいて、画質とカメラワークが悪いことです。
歌っているメンバーの顔が映ってなかったり…。日本語字幕もありませんし、 それと
ボーナストラックの3曲はほとんどステージ全体を捉えたワンカメショットです。
パッケージの裏に少し解説があるだけで、解説書はついていません。
色々と不満を書きましたが、演奏やパフォーマンス自体は最高で、彼らが動いている映像が
観れるだけでも 十分満足しました。
あのステージ嫌いで有名なマーヴィン・ゲイが彼らの演奏を観て思わず飛び入りで参加した
という逸話や、御大ジェームズ・ブラウンが彼らの名前を覚えていたという話も納得できる、
アヴェレイジ・ホワイト・バンドのファンキーなグルーヴがたっぷり堪能できるDVDです。
In Concert [VHS] [Import]
2000年7月17日のロスの『ブルースの家』でのライブです。中心メンバーのアラン・ゴーリーが、ベースにギターにボーカルにと最高のテクを披露しています。70年代ホワイト・ファンク・バンドで解散、再結成を繰返しながら今も活動している唯一の『平均的・白人・バンド』に拍手を送りたい。DTS、5.1サラウンド対応で101分 但しリージョン1です。国内盤も出ています。
Feel No Fret / Volume 8 / Shine / Cupids in Fashio
アベレージホワイトバンドの洗練されてゆく過程がはっきりと分かる2枚組みCDです。4in2であり、最初の1枚がダンサンブル系の初期サウンドであるのに対し、後半の3枚がAOR色が強い洗礼されたサウンドに変遷してゆくものです。後半のプロデューサーがデビットフォスターであり、彼が当時さまざまなバンドを手がけている中でもBestマッチング&BESTパフォーマンスの一つと思います。キーボードの使い方、エレピの音が唸るほどAORしています。更に元シーウインドのホーンセクションであるジェリーヘイのアレンジ&プレイも特筆ものであり、これらのすばらしいサウンドをまとめて廉価で買える本企画CDはお得感・お宝感いっぱいです。
トゥナイト:ジ・アヴェレイジ・ホワイト・バンド・イン・コンサート [DVD]
2000年ロサンゼルスでのライブ映像。
オリジナルメンバーはAlanとOnnieの2人になってしまったが、この2人が生み出すグルーブは健在。
また、再結成後の参加メンバーとしては比較的古株のEliot Lewisのヴォーカルもハミッシュ・スチュワートに負けず劣らずよい。
若いドラマーのAdam Deitch、サックスのFred VigdorともにしっかりAWBサウンドを理解、表現しようという気持ちが伝わってくる。
あまりライブでもアレンジは変えないほうだと思うのだが、Let's Go 'Round Again は彼らにしてはアレンジを変えていると思います。
超おすすめです。