リリエンベルグのコンフィチュール―素材を生かした美味しいジャムのつくり方
ジャムづくりに目覚めてから、ありとあらゆるジャム作りの本を見てきましたが、
その中でもこの本は、様々な点で充実していると思います。
季節の旬の果物のおいしさをいかにおいしくつめこむか。
こうやって作るのには、こういう理由があるから。
作ったジャムを応用して作れるスイーツレシピ
基本から応用まで、多数のレシピを紹介して、説明してくれています。
あまり果物に火を入れすぎないように、ペクチンを入れて早くとろみがつくように
しているレシピが多いので、普段お砂糖と果物だけで作っている方には、
ちょっと抵抗があるかな?と思いますが。
ペクチンを使うのにもちゃんと理由がありますからね。
何度かジャムを作ってきて、もう少し他のバリエーションをためしてみたいなー
と思ってる方におすすめです。
まだ作ったことがないという方は、普通の砂糖と果物だけで作るレシピなどで
実際作ってから、この本を読むと、よりいっそう著者のコンフィチュールへの
こだわりと愛情を感じられるのではないでしょうか。
ソニアのショッピングマニュアル III
オードリーヘップバーンがかけていたサングラス、あれが
オリバーゴールドスミスの製品である、ということが
本書のおかげで分かった。
なんでもあるような気がする日本だが
まだまだ未紹介、というか一般的になっていない
モノがたくさんあるのだなと、
気付かせてくれる カタログで、
続きが出るのかなと、
おもしろがっています。
フォーレ:室内楽名曲集-II
ピアノ四重奏曲2曲が1969年5月、ピアノ五重奏曲2曲が1970年4月録音。いずれもフランスを代表する演奏家たちによるフォーレの室内楽である。注目は、ピアノ四重奏曲2曲にアンドレ・ナヴァラが参加していることである。この2曲だけでもこのアルバムは絶対に外せない。
作曲者のガブリエル・ユルバン・フォーレ(Gabriel Urbain Faure, 1845年5月12日 - 1924年11月4日)と演奏している作品についてちょっとだけ触れておくと、フォーレは、フランス南部、ミディ=ピレネー地域圏のアリエージュ県、パミエで教師だった父の元に五男一女の末っ子として生まれていて、幼い頃から教会のリード・オルガンに触れ、そこで天性の楽才を見出される。フォーレはパリの宗教音楽学校だったニーデルメイエール古典宗教音楽学校に学び、1861年に教師としてやってきたカミーユ・サン=サーンスにピアノと作曲を師事している。
ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 作品15 1876-79年作
ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 作品45 1886年作
ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 作品89 1903-06年作
ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 1919-21年作
フォーレもベートーヴェンと同じく晩年に耳が不自由になった作曲家である。このアルバムの最後のピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115はそういった中、一度手を付けたがなかなか進められず、長い中断の後仕上げたと言われている。それ故か不思議な曲想である。それこそ『フォーレ』沼にどっぷり浸かっているのだ。曇り空の厚い雲の間から覗く陽の光のような音楽である。
ピアノ四重奏曲2曲のアンドレ・ナヴァラのチェロも光っている。外せない一枚だろう。