フレンズ もののけ島のナキ 通常版 [DVD]
洋画アニメではCGアニメが主流ですが、邦画では結構めずらしいです。「アップルシード」みたいなロボット的なのはまだ悪くないものもあるんだけど、ほのぼのと見せるピクサー作品のような、良いデキの物はないと言っても過言じゃないでしょう。その点、本作のクオリティは非常に高いです。
まずは絵がいい。『もののけ』これは、鬼太郎が代表するように、日本アニメの十八番ジャンルだよね。だから、遊び心あるキャラを作ったりとか、ゆとりがある。カラフルで楽しい中にも、奥行きと陰影があります。また、コタケの出来が良過ぎ。(笑) ピクサーの代表作「モンスターズ・インク」のブーよりキャラが立っている。
映像も、隅々まで作り込んであり美しい。スピード感も抜群で、特に海の上をジャンプする場面や、クライマックスの崖の上での戦いは大迫力。個人的には、夕焼けの空の美しさに感動しました。
ベースとして、人間がもののけを怖がるのと同様、もののけも人間に対して脅えて暮らしているという、相互理解の欠如があります。監督はあの「ALWAYS」シリーズの山崎貴。「ALWAYS」といえば、濃い人間ドラマが魅力だけれど、昭和という時代を再現するためにCGが多用されてるし、本作も、「ALWAYS」に近い部分があると思います。
ひょんなことからコタケを世話することになったナキ。最初はめちゃめちゃ嫌がっていたのに、いつの間にか親子のような絆が芽生えて...。この展開は「ALWAYS」の吉岡秀隆と須賀健太の関係そのまんま。ベタだけど、この絆に泣かされちゃうんだよなぁ。(笑)
ナキは人間嫌いで暴れん坊の赤鬼。もののけの中でも浮いている彼が、コタケという純粋無垢な存在によって少しずつ自分の奥底にある“優しさ”を発見するプロセスが自然で、素直に感情移入させる上手さがあります。
ハイライトは、ナキが、コタケに会うために憎き人間に頭を下げるという健気さをみせる場面。もののけよりも人間の方が愚かしく見えた。だけど、人間は愚かだ、自然をダメにしている、みたいな警鐘メッセージで終わらず、どんなに立場や人種が違っても、どんなに一時の行き違いがあっても、ちゃんと分かり合えるんだというメッセージを加える。
そして物語のラスト、ここで『友情』というキーワードまで登場させます。ただのナキのオマケ、世話役のサブキャラだと思ってた青鬼のグンジョーがすべてをさらってしまいます。泣かせの二段攻撃を用意した脚本も上手い。
ナキとコタケ、そしてナキと親友もののけのグンジョー。出会いと別れと共に、互いを思いやる姿に胸が熱くなります。何かを得るということは、何かを失うということなのだ。
グループ魂 はいどおもこんばんわぁ!!
メンバー一人一人にインタビューを行っており、その人となりを垣間見ることが出来ます。また、グループ魂の結成からコレまで(出版時まで)の活動なども分かり、新しいファンは必見かと思います。
パコと魔法の絵本 オリジナルサウンドトラック
マスタッシュ/memories(original version)
カエラが歌う挿入歌「A Song For Paco」が収録されているCDはこのサントラだけ!
映画は9月13日公開ですが、内容は絶対に良いはず!
キャストも非常に豪華ですが、その映像美にもやられます。
中島監督ファンは当たり前ですが、ファンタジーもの感動ものが好きな方はこのサントラでもかなり満足できるはず。
絶対買いでしょう。