究極の判断力を身につけるインバスケット思考
選択肢という点が腑に落ちなかったので、全ての自由回答を記述して答え合わせ形式で読みすすめました。
自分の欠点、思考の傾向が見れて面白かったです。
(最初から選択肢で回答すると物足りず、あまり役にも立たない本だと思います)
インバスケット思考というのを全く知らなかったため、
「究極の判断力を身につける」=「素早い思考を身につける為のテクニックが記載されたビジネス書」と勘違いして購入しました(苦笑・・)。
勘違いから読み始めたので、もちろん期待した内容を学ぶことはできなかったのですが、
上司の置かれている状況を疑似体験でき、自己啓発の面でよかったです。
1日で簡単に読み終える事が出来、且つ、勉強になったと思います。
私はまだ若手なので報連相のポイント、取るべき対策を知ることができ勉強になったのですが、
中堅社員だと物足りないと思います。
The Nature of Managerial Work
マネジャーの仕事は?と聞かれれば、マネジメントをすること。では、マネジするとは一体何か、というと、計画したり、組織したり、統制したり・・・と経営学のテキストが言っていることはわかった気になるものの、「それで、何なの?」と問い返したくなるようなものばかりです。
しかし、本書の問題意識は、「マネジャーは一体何をしているのか」という素朴なものです。著者は、分刻みで電話や会議に追われているマネジャーの本当の姿を明らかにしています。無味乾燥な理論ではなくて、実際にマネジャーが企業で何をしているのかを明らかにしたという点で、実践と理論の掛け橋になっているような優れた本だと思います。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
この本の高い評価は多くのレビューワーの声にある通り。興味深いのは極端に否定的なレビューが散見されるということ。
推測にすぎないが、こうした否定的な評価は、(1)二流の同業者(経営学者)が嫉妬していちゃもんつけている、もしくは(2)競争戦略論を多少かじったことがあるけれども、十分に理解していない素人評論家が誤解している、(3)戦略論を自然科学の法則発見と混同している、のいずれかだと思う。
Narrativeについての過去の学術雑誌の論文を持ち出して「オリジナルじゃない」とか「アメリカの学者がすでに言っている」とか批判しているのは(1)のパターンではないか。引用されている論文は議論の目的と対象が本書の趣旨と大きく異なる。これは意図的誤読(?)に基づいたやっかみだろう。あるレビューワーが書いていたが、「男の嫉妬は見苦しい」。
「ポーターの焼き直し」とかの批判は(2)のタイプ。著者もポーターの理論に立脚しているということを文中で明示しており、それを踏まえて独自の議論を展開している。そんなことを言い出せば、ポーターだってオーソドックスな「産業組織論の焼き直し」ということになる。もちろんそんなことはないのだが。
「汎用性がない」という批判は(3)のパターン。これは著者が最初のほうでしつこく主張していることだが、論理の汎用性と法則の一般性は異なる。一般法則が存在しない以上、汎用的な論理を提供しようというのが著者のスタンスであり、これは本書に一貫した立場になっている。
専門家や学者によっても本書が高く評価されていることは、日経新聞の「エコノミストが選ぶ今年の経済図書ベストテン」に、経営学の本として唯一選ばれていることからも明らかだろう。せまい意味でのアカデミックな研究ではないが、とくに実務家を前にしたときの著者の学者ならではの思考の切れ味や洞察は抜群である。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
池上彰さんが2010年話題になった出来事の関係者を呼んで、
質問をするという企画のテレビ番組で、
池上さんがもしドラの著者に「売れたのは表紙が萌えキャラだからじゃないですか?」
といきなり鋭い質問をしていました。
その時は池上さん少し失礼なんじゃない?
と思いましたが、いざ遅ればせながらも購入して読んでみると、
なぜか池上さんの言葉が頭から離れない……。
純粋に小説として読みたい人は100%避けるのが無難です。
小説家を志したばかりの少年・少女が書きあげたけど、
恥ずかしくて他人には読ませられない処女作みたいなレベルなので。
最初二行でそれが実感できる珍しい本です。
さてこの作品の評価を分けるのは用途であると考えます。
前述のように萌えキャラ、青春要素に惹かれて小説として読んだ人の評価は最悪。
ビジネスの簡易入門書として読んだ人の評価は中々高評価。
まあ人それぞれですけどね……。
最初からわかっていることでありますが、あくまでドラッカーの「マネジメント」を
高校野球の女子高生マネジャーの視点で分かりやすく解説した本であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
マネジメントも理解でき、青春小説としても面白いという過度な期待はしないのが無難でしょう。
感嘆すべき点はこの本が売れたこと。
出版不況の現在において本を売ることは容易なことではないはずなのに、
そんな時代に200万部売ったというだけでもすごい。
ダイヤモンド社はまさにドラッカーの理念を体現した会社。
もしドラは体現した書籍です。
しかしあの文章はいただけない。
とても読者(顧客)の視点にたって綴ったものとは思えない。
正直、読者に対して失礼なレベルだ。
成功の実現
天風流の人生のあり方、が深く心に沁みてくる本でした。
現代でも全然色あせていない・・・どころか、現代にこそ
大事なあり方だと思えました。
これまで成功哲学書として、ナポレオンヒルを
読み漁ってきましたが、日本にもこんな凄い人が
いたんだと深い感銘を受けました。
読んでいると、まるで自分だけに語りかけてくれて
いるような錯覚に陥ります。
これほど一字一句大切にかみ締めるように読んだ本も
珍しいと思います。
厚い本でしたが、全く苦もなく読めました。
初めて中村天風で、他の方のレビューを参考にさせて
頂きましたが、本当に読んで良かったと思います。
これから何度も読み返したい座右の書になりました。
価格の高さに正直躊躇しましたが、絶対にそれだけの
対価は得られる本だと思いますので、私からも強く
お勧めします。