プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション
この映画は、音楽が素晴らしく、CDを買ってしまいました。ケルティックウーマンの透明感ある歌声と、高揚感あふれる旋律のオケ…。美しい音楽です。キャスト陣も豪華です。しかし、ストーリーの本筋がいまいち不明瞭な感じでした。色んな要素が盛り込まれていて、部分的には良いので惜しいと思います。
プリンセス トヨトミ Blu-rayスタンダード・エディション [Blu-ray]
フジテレビ製作でテレビ出身の監督さんと聞きますので、これで正解なんだと言われればそうなんでしょうが・・・。いくらスケールが大きくても完全にテレビサイズの内容でしたね。くどいくらいわかりやすすぎる!そりゃ私もDVDで家で映画を初見することが増えましたが(映画館にマナーの悪い客が増えすぎたせいですが、それは関係ないのでおいといて)それでも映画は暗闇の中で必死にじっくり見るというのが基本的だと思ってます。だから家族と喋ったり、用事をしながらでも内容についていけるテレビドラマとは別物なんだと思いますが、偏見もあるかも知れませんがどうもテレビ会社制作の映画ってそうゆうスタンスで作られているようなものが多いような気がします。この映画については、題材や演出のセンスやスケールの大きさが良かっただけにかえって私には歯がゆい気がしました。テーマが父と息子の親子愛というのは良くわかりますが、例えばそれは堤真一の回想シーンが中盤にワンカットすっと入ったあれだけで十分ラストまでいきてくるでしょう。真剣に映画を見てると、そういうのが最後の感動に効いてくるんですよねぇ。それが何度も何度も同じ回想をくりかえして、最後には台詞でまでベタに説明をしている。折角センスのいい中盤のワンカットが台無しです。別に客のレベルをバカにしているのではないのでしょうけど、集中力のない観客でも誰にでも最後までわかりやすくということなんでしょうか?他にも伏線の張り方も、岡田将生が打合せ室から遅れて出てくるシーンとかそこまで露骨に張っておかないと後で誰も伏線の存在に気づかないとでも?やっぱりバカにされているのかなぁ。わざわざ冒頭に大阪からっぽシーンを入れて時系列をずらすのも、これは人間消失サスペンスでもないんだからどうなんだろう?と思いました。それでもまぁ実は楽しく見ましたけどね。だって私大阪出身で父は他界しております。