風魔(下) (祥伝社文庫)
さて、この「風魔」下巻の見どころを簡潔に言わせますと、小太郎率いる風魔衆VS柳生又右衛門率いる柳生一門による死闘でしょう。
文章一つ一つから、激闘がひしひしと伝わっております。
それと、関ヶ原合戦を制した徳川勢とあくまでも従おうとしない小太郎や氏姫らの苦悩等も、けして見逃せません。
特に、氏姫の小太郎の対する気持ち故に、小太郎達風魔衆を遠ざける行動の裏にある決意も、思った以上に胸が痛くなりました。
その直後に、小太郎が氏姫の真意を知った瞬間も。
最後は、史実を基づいた結末のために切なかったのですが、最後まで読み終わった時に感じた達成感は、物凄かったです。
BRAVE10 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
前巻から登場した、『伊達政宗』・『由利鎌之助』がストーリーをさらに盛り上げています。
この巻で初登場の『片倉小十郎』は、渋くて、かな〜り堅そうな感じのキャラです。
ちょっと残念だなと思ったことは、『服部半蔵』・『桜割』がこの巻で倒されることです。
もう少し出番があっても良かったのではと思いました。
風魔(中) (祥伝社文庫)
小田原北条氏亡き後,時代は瞬く間に移り変わってゆく.中巻では秀吉から家康に政権の首座が移ってゆく関ヶ原前後が描かれている.そんな激動の時代の中,風魔小太郎は忍びとして比類なき強さを発揮し,己の生き様を貫き通す.そしてその男ぶりはますます上がってゆき,読む者に痛快感と爽快感を与える.
風魔小太郎には,北条氏に仕える者としてよりも,何者にも支配されない生き方がよく似合う.そういったこともあるのか,中巻は上巻以上に読んでいて面白いと感じた.