南くんの恋人 DVD-BOX
武田真治さんには「ナイト・ヘッド」で、ハマって当時VHSでこのドラマを購入しました。小さくなってしまったちよみ(高橋由美子さん)にかいがいしく面倒を見る姿の武田さん。そして他の魅力的な共演者の人たちと、武田真治さんがアイドル的な人気があった頃の懐かしいドラマです。このドラマでも武田さんの芝居の巧さは健在です。
ママはテンパリスト 1 (愛蔵版コミックス)
サラサラ読んでましたがここで吹きました〜
ホント子育てしてると爆笑する瞬間が不意打ちで来るものですね。
面白かったです。にぼしって何とお思いの方はぜひ読んでお確かめを。
甘やかしすぎとの意見も下にありますが、書かれてることで全てを判断するというのもどうですかね。
笑わかしてくれて、ちょっと元気が出ればそれでいいです。それ以上のことなんてこの手の本には求めませんが。大体人様を批判できるほど完璧な育児ができているとは思えないし・・・
マンガ日本性教育トーク (角川文庫)
いつものようにありのままのスタンスで、お子さんとの性についてのコミュニケーションが語られている。
彼女の作品は、常に喜怒哀楽すべてがむき出しかつ力強いので、好き嫌いは分かれると思うが、実際に体験したことが表現されているので、筆者はよく目を通している。
本書も、「正しい性教育」のテキストとしてではなく、とある一女性の率直な表現、性教育の実例、と思うならば、手に取る価値はある。
過去、作者自身が受けた虐待についても語られ、なぜ彼女が自身の子供たちに率直に性を語ることにしたのか、バックグラウンドも理解できると思う。
生活の中で実際にあった会話が再現されているのも、リアリティがあって興味深かった。
文中にあるように、「なかったことには出来ない」のが性。
作者の表現を読みながら、自分ならどうするか、引き比べながら面白く読んだ。
学校教育で受けた「正しい」教育よりも、興味本位(これも大事)だけでなく、子供が自分なりに真摯に性を考えるようなるのは、性に対するスタンスがきちんと確立した大人が伝える「良い」性教育であると感じた。
私たちは繁殖しているヴィクトリー (角川文庫)
この繁殖シリーズは文庫はすべて読んできました。
今までの流れとほとんど同じですが、あらたな妊娠は無く、
4人の子と、離婚して彼氏に戻ったユーヤ氏との生活をおもしろおかしく読みました。
まぁ随所にユーヤ氏や、その両親、弟などへの不満もありますが
前回の「バトル」に比べたら今回は普通に面白かったです。
ずいぶん前の著書からですし、これが不快に思う人にはお勧めいたしません。
長男が学校で理不尽なイジメのようなものに遭った時の対処法が
著者とユーヤ氏とで全然違うなど、興味深かったです。
内田春菊は自己流の子育てを世間に披露して収入を得ているのですが、
日記のような感覚になっているのか、細かい愚痴が第三者としてはむしろ面白いです。
顔 [DVD]
不思議な映画だ。しかし才能を感じる。主演が藤山直美だったことだけでなく、日本映画のいろんな賞をもらった話題作。
幼い頃から鼻つまみ者のようにして育った正子。地味でひきこもりがち。父は既になく(失踪?)母が突然の心臓発作で死ぬ。この機に姉をいびりまくる妹。鬱憤を爆発させた正子は驚くべき行動に出る。
ここからは逃避行のいわばロードムービー。行く先々で出会う人々の人生も暗く、主人公の運命もそれ自体は最後まで暗いとしか言いようがない。
しかし、である。これが印象として妙に明るいのである。藤山直美だからということもあるだろう。そういう意味では他の女優ではダメである。だが具体的にユーモラスな要素があるだけでなく、演出自体が明るい。たとえばコバによる陽気な音楽。もちろん、ある意味では主人公はこの旅を通じて、それまで知らなかった人生の喜びを獲得していくのだから、その意味では発展性がないわけではない。そうした発展性と、人生の厳しさとしての犯罪や逃避とを並列させた物語と言えるのだろう。だが、けっこう充満している人生の業苦のようなものをこうした軽いタッチで捉えた例というのは、日本の物語の伝統の中にはあまりないのではないか。その意味では非常にユニークであり、またこうした独自性は、今の日本映画界自体に、それを可能にするようなある種の勢いというか、エネルギーの波動のようなものがないと、実現しなかったのではないか、という気がする。やはり、このごろ漠然とながら感じるように、新しい日本映画は元気である。
なおタイトルの『顔』というのは、指名手配の顔というのが一つあるだろうし、それと宿命的な境遇の変化によって、主人公自身の顔(つまりは人間)が変わっていく、そのことを現したものだろうか。