Circuital
要するにオルタナティヴの枠内にあるロックなのですが、「アメリカのレディオヘッド」と言われるように、展開が壮大でプログレッシヴ。そして、すでにほかのレヴュワーさんがおっしゃるように、今回はフォーク志向です。心をいきなり突き動かすようなわかりやすいメロディーはありませんが、しかし、ていねいに作られたプログレッシヴなフォーク=ロックだと思います。
歌詞は手書きのものが印刷されています。
Okonokos [DVD] [Import]
最高です。
スタジオアルバムでも、ボーカルや誰かの演奏だけを前面に押し出すことなく、すべてが曲に溶け込んでる。それがライブでは、会場の空気まで曲と一体になってる感じがすごく伝わってくる。
みんなモジャモジャ。ドラムの人なんか昔の漫画家が描いた原始人みたい。でもなぜかキーボードの人だけクールでおしゃれな感じ。
始めと終わりに映像を足して、ちょっとした映画みたいなつくりになってる。
パーティーで浮いてしまっていた紳士が、なぜかアルパカに導かれて森の演奏会に迷い込むみたいな設定。
しかし最後はちょっと無残…。
何度もライブを見ている人の中では良くない評判もあるみたいだけど、生で見たことない僕は感動しました。
It Still Moves
フーファイターズにほめられたみたいですが、音楽的共通点はそれほどないかも。カントリーっぽい音で、ちょっとイーグルスを思い起こさせるどこか懐かしいサウンド(特にメロディー)です。ほとんどの曲が5分以上で、とにかく長いので(総時間数60分以上)そのへんが退屈だと感じる人もいるかも知れませんが、けっこう重量感のある音というか、けして線の細い感じのバンドサウンドではないし、声がとても響いていてきれいで、入り込んで聴くと長さはあまり感じないです。
Evil Urges
待ちに待ったMy Morning Jacketの5th。
前作「Z」辺りから、「カントリーロック」「ジャムバンド」「ニール・ヤング直系」といったバンドのイメージに捕らわれず、影響を受けた音楽を取り込みながら進化していく姿勢がより明らかになりましたが、これは今までのアルバムで一番劇的に変化したアルバムであり、勝負を仕掛けてきたのが分かるアルバムです。
多くの人にアピール出来るポップさを持ち合わせながらも、芸術性が損なわれてないという意味では最高峰のアルバムだと思います。
ビルボード・チャートでトップ10に入る見込むの本作ですが、音楽性を進化させつつ、ライブバンドとして評価も高く、チャート・アクションもあるバンドが一体どれだけいるのでしょうか?このアルバムでMy Morning Jacketはお世辞抜きで世界で10本指に入るバンドになったと思います。