金髪の草原 [DVD]
この作品は個人的には大好きです。でも見る人のなかにはその大胆なキャスティングに戸惑う方も少なくないでしょう。
何せ老人役を演じているのが伊勢谷友介、20そこそこの若者ですから‥
伊勢谷友介の演技もいいが、やっぱり主演は池脇千鶴!
いやー彼女のかわいい演技がこの作品の一番の魅力といっても過言ではないでしょう。(私だけ?‥)
若手実力派女優「池脇千鶴」を知る上で、この作品は絶対外せない映画ですね!
もしあなたが池脇千鶴に少しでも興味を持ったなら、映画「ジョゼと虎と魚たち」を、お勧めします。「ジョゼ‥」で見せた、きつい言葉の演技と比べてみては、いかがでしょう? そうしたら、ほら!もうすでにあなたも千鶴ファン!!
金髪の草原 [VHS]
原作の漫画を読んでいないのですが、おそらくかなり忠実に映像化しているのでしょう。
大島弓子のあの、残酷でいながら淡々としていてファンタジックな世界が、そのまま映像として存在しています。
主役二人にも全く違和感無し、と言いたいところですが、池脇千鶴が少しわざとらしいです。うって変わって伊勢谷友介は、他の作品では浮いていることが多いのですが、この作品ではぴったりはまっています。この役をやっただけで、彼が役者として存在する意味があったように思います。
同じ犬童一心監督のの「二人が喋ってる。」よりも俄然、素晴らしい出来です。
大島弓子の漫画を好きな人が見ても、決してがっかりしないと思います。
グーグーだって猫である(4) (角川文庫 お 25-4)
子供の頃から大島さんの大ファンです。
大島さんの作品が大大大好きだけど、その繊細さに、ご本人と友達にはなりたくないな〜なんて失礼な事を思ってしまった事がある人や(っていうか友達になって下さいって頼んでも、なってくれないだろうな・・・)、いつか自分が年老いた時・ひとりぼっちで・猫おばさんになっているんではないかという予感に震えた事のある女性とって、非常にしっくりくる本だと思います。大島さんの猫おばさんぷりはますます高じて、笙野頼子さんの猫エッセイに似た印象すら覚えます。アシスタントの方など他の「人間」が登場しないこの四巻の、大島さんの目線のなんと優しいこと!!大島さんがかかえる孤独、「言葉が通じない友人」と築く関係の暖かさ・細やかな愛情、全てを救うことはできない痛みなど、心に響くことだらけです。とても良い本だと思います。
同窓生代行─売野機子作品集・2─
発売を楽しみにしていました。
巻末で著者もふれていますが 男×女、女×女、男×男 という色んな形の恋?愛?の話がおさめられています。
そういうと嫌悪感を抱く方がいらっしゃるかもしれません。
しかしまぁ前作の中のオリジン・オブ・マイ・ラヴシリーズがOKでしたらすんなり読めます。
むしろ私は売野さんの描く同性の恋情の話って好きです。
でてくる女の子や男の子の憂いを含んだ目線のコマが綺麗。
気に入ったのは深夜のファミレスでのひとこま「未明のGIRL」ですね。
個人的に、女の子があけっぴろげで取り繕うことなく恋だの語らう話って楽しくて好きです。
岡崎さんの漫画とかであるような。
ともかくテンポがいい。読後はちょっと切ない…かな。
「同窓生代行」「もっともっともっとよく見て」もいいです。
表題作は、出てくる女の子の言葉がなんだかよくて。(ネタバレになるんで控えます)
同時収録「もっともっとよく見て」の描き下ろし作品の方は
メガネ2人がたいして会話してるわけでもないのになんだか微笑ましい。
万人に受ける作品ではないとは思いますが、
気になる方は是非一読を。
(ロンリープラネットがまだ届かない…何故)
グーグーだって猫である6
最終巻です。
読まれる方は是非、先生の好きな珈琲かお茶を用意して。
最終話はさびしいですが、他は湿っぽさは無く爽やかな読後感があると思います。
前回手放した犬のタンタンの事、声高でない寂しさを描かれていらっしゃいます。
心臓が少し弱かったグーグー年をとっても、おおらかで愛おしい。
他の猫達に慕われている様子も伝わってきます、先生がのらの世話や保護を出来ていたのは他ならぬグーグーのおかげかな?なんて感じます。
鼻ぺちゃのペルシャも面白愛らしい。
グーグーありがとう!!先生ありがとうございます!!