ウォール街 (特別編) [DVD]
マイケル・ダグラスの中年ぷりが、ゲッコーにぴったり当てはまった快作。
これはゲッコー演じるマイケル・ダグラスがいないと成り立たなかった作品だと思います。
いつでも目をギラギラさせて人を見通したような目つきをして、汗ばんでいる姿が
只者ではない存在感を醸し出しています。オーラぷんぷんです。
彼は主人公のバドに、金融業界で生き残るための術を教えます。
利用されたとバドは言いますが、ゲッコーが悪者に見えないのは、
ゲッコーもまたライバルに欺かれ、やってやり返されのマネーゲームを楽しんでいるからだと思います。
その思いは純粋です。ただ楽しみ、強者が勝つゲームを、
自分のリスクを覚悟して挑んでおり、それが自分の生き方だと受け止めているからです。
バドはゲッコーに憧れますが、自分はゲッコーになれないと悟ります。
それはゲッコーとは間逆の父親の影響があるからです。
父親もまた、自分の立場や役割をしっかり受け止め、
自分なりの生き方をまっすぐ貫いています。
父親演じるマーティン・シーンは、主人公チャーリー・シーンの実の父親なので、
演技に説得力があります。
病院のシーンやバドが父親にどなるシーンなんて、
演技にリアルさが加わって、観てる方も胸につまります。
特に病院のシーン、泣けました。
チャーリー・シーンはこの時代、売れっ子のイケメン俳優だったのですね。
この青二才の役を、フレッシュに演じているのが新鮮でした。
続編はゲッコーの相手役をシャイア・ラブーフが演じますが、
この対決も楽しみです!
予告編を観ただけですが、
20年後、出所したゲッコーは、年をとったのにも関わらず、
なんだか昔よりますます目がギラついて、存在感も圧倒的に増したように思います。
目力が凄い…!
まだ続編の映画を観ていないので、早く観たいです!
映画を観たい方、とりあえず前作を必ず復習してから観に行きましょう!
処刑ライダー [DVD]
ターボ・インターセプターに乗った謎の男が不良の悪ガキ達をカーレースで処刑(始末)していく痛快SF・アクション・ファンタスティック・スリラー。
”死んだ男が顔を変え還って来た!?”幽霊か、魔物か、宇宙人か、兎も角正体不明の主人公(C・シーン)を始め有名俳優の二世若手人達の競演、車やドラッグ、お馬鹿青春ドラマに奇抜な復讐劇、ハード・カー・アクション、公開当時、SF色を効果的に生かした設定要素を織り込ませた斬新な展開内容であった。
既発売の物は廃版(高額取引)であり、今回はHDニューマスター版なのでファン、マニア待望の再発である。(BDも同時発売だ。)
プラトーン [Blu-ray]
戦争映画というのはなかなかふざけて作れるものではないから、気合の入ったいい映画が多いです。
この映画は、ベトナム戦争を扱った映画の代表作だし、アカデミー賞作品賞を取ってます。
ただ、筋肉隆々で顔に傷が入ってて見るからに悪そうな奴が虐殺をしたり、日頃から差別的発言をしまくる卑怯そうな奴がやはり悪いことをする、一方で正義感あるヒーローは人助けに走りまくる、などといったステレオタイプな部分があるような気もします。「ランボー」などのアメリカ映画っぽいです。