新訳 紫禁城の黄昏
言うまでもないが英人R・F・ジョンストンがまさに消えゆく満洲王朝(タイトルの由来はそこから)と宣統帝の帝師としての実体験をつづった名著である。
すでに国内に邦訳は戦前から4冊出ているがすべて初版本を基にしたもので、注はほとんど省かれた不完全なものだった。
渡部昇一氏と中山理氏が『完訳 紫禁城の黄昏』を出したが、これも初版本を基にしたものなので原著の間違いをそのまま訳してしまった。
この「新訳 紫禁城の黄昏」は、原著の間違いをジョンストン自身が修正してだした第4版を基礎にしており、なおかつ訳者の岩倉光輝氏が原文の固有名詞の間違いを修正したものである。
訳文は現在出ている他の邦訳に比べて読み易く、表現も理解しやすい。
フォービデン・ゾーン デラックス版 [DVD]
ビデオで見てバカ受け。ダビングして何度も見たもんです。
今回DVDで買えて幸せ。何度見ても楽しい映画です。
とにかく、底抜けなおバカ映画です。そのくせ奇妙な味わいがたまりません。
DVD仕様も豪華。監督メッセージ、スタッフインタヴュー、未公開シーンも結構入っている。予想外(?!)にたっぷり映像特典が入ってました。
VHSの後、ソフトは長く発売されませんでした。今後当分、新しいソフトは出ないのではないでしょうか。 今、買いです。
禁断の惑星 [DVD]
実に良い名前の映画です。名前だけで見たくなります。ロボットのロビーは懐かしいですね。イドの怪物などは、後にスタートレックなどで良く使われている仕掛けで、このあたりが原点なのだと納得できます。分かっていても恐怖感を感じるあたりは作りの良さなんでしょう。
禁断の島(FORBIDDEN ISLAND)
沈没しかけの島に散らばった4つの宝物を手に入れて
ヘリポートから全員脱出すれば勝利の協力型ゲームです。
このゲーム、同じ作者のパンデミックの簡易版と良く言われます。
そして、パンデミック経験者からは何か物足りないという意見も・・・。
私も最初はそう思っていたのですが・・・
気がつくと、パンデミックよりも禁断の島で遊ぶ事の方がずっと多くなっていました。
軽さゆえ、パンデミックよりも気楽に遊べるのも理由のひとつですが、
それ以上に、パンデミックにはない、
「舞台の島の形を好きな形に変化させて遊べる」魅力に、
私も周りの人間もすっかりはまってしまったからです。
パンデミックは世界を舞台にした為に、
ウィルスの頒布にはランダム性があるものの、
マップ自体には変化はありませんでした。
禁断の島はカードを並べて舞台の島を作るため、
この形を変化させる事で、色々な舞台で遊ぶことが出来ます。
横に細長い島にしたり、二つの島の間を狭い道で繋いだ双子島にしたり、
真ん中が海の円環状にしたり・・・・
そして、その形状によりプレイする時の難易度、
さらには戦略までもが変わり、毎回新鮮な気分でプレイが出来るのです。
また、適度に高い難易度も魅力のひとつ。
ゲーム後半の島の崩落が加速度的にアップするシーンでは
まさに、命からがら宝を持ち帰ろうとする冒険者の気分を味わえます。
毎回変化するマップ、分かりやすいルール、
美しいコンポーネント、30分前後で終わるプレイ感と、
協力型ゲームの入門用としてはもちろん、
定番ゲームとしても優秀ですので、是非遊んでみてください。
Forbidden Evil (remastered 2008)
Forbiddenのデビューアルバム。メタルの時代史的にも、1980年代といえばスラッシュメタルが流行していた時代であったが、その流行にもかげりが見え始めた頃に出されたスラッシュ超名盤。
まず「これぞスラッシュ」というときに欠かせない、突撃型の姿勢が評価できる。別に四天王と比べるわけではないが、あえて大胆に比べるとするなら、リズム(楽器)はSLAYER、メロディーはANTHRAXと言ってもよいだろう。複雑なリフ構成、随所随所に現れるツインギターソロ、ひたすら速いドラムをバックに、伸びのある艶やかな声で歌い上げる。高音域のシャウトがきれいなのだ。もちろんそうではなく地声でがなりたてる曲もあるが、総じて言うと、乱暴な楽器隊にしっかりした歌、と言えるだろう。
これが1988年の作品か、しかもデビュー作品なのか、とは思えないほどの完成度である。聴かずには理解できないだろうが、聴くときっと良さを分かっていただけるだろう。