マンガでわかる「西式甲田療法」―一番わかりやすい実践入門書 (ビタミン文庫)
一日二食を実行しだして約一か月。24時間勤務、夜勤、日勤と色んな勤務についてますが
次の食事までの18時間は、なるべくあけるようにしています。
もともと、健康のために始めたのではなく「無駄に命を食らってる」「胃腸を休ませていない」との甲田先生の
言葉に深く感銘した次第です。愚かだった自分が打ちのめされた言葉でした。
要は、本人のやる気次第です。なんでもそうなんですが…
これまでネットだけの情報でしたので、今回この本の購入に至ったわけですが入門書として良いのではないかと思います。
おとうと [DVD]
銀残しという技法で最初に撮られた画期的な映像作品ではあるがDVDで観ると
単に古い映画としか思えない。デジタル処理してブルーレイディスクにでもなれ
ばまた感じが違うかもしれない。銀残しの技法を使ったその後のもっとモノクロ
っぽい作品に比べればなんとも控えめな感じ。
最初の雨降る土手で姉がおとうとを追いかけていくシーンはまさに原作通り、こ
んな雰囲気なのだろうなあ、と期待したがやはり98分の映画では無理がある。
文芸作品の映画化はほんとに難しい。主演の二人はとてもよいのだけれどちょっ
と歳がいきすぎ。あと10歳若ければもっと印象の違う映画になったのではなか
ろうか。田中絹代はリアルで迫力ありすぎ。芥川也寸志の音楽もおどろおどろし
すぎ。もっと淡く靄につつまれたような、夢の中での出来事のような映画にした
ら原作の悲しみがでたのでは。
しかし幸田文の原作は哀しすぎて美しすぎる。映像化は無理かも。
きもの (新潮文庫)
着るものにこだわりをもつ少女。
ある着物を嫌う少女を、母は「わがままだ」というが、祖母は少女がその着物を嫌う理由を理解している。
母は少女の「その時」しか見ていないのだろうし、祖母は少女を見続けていたのだろうことが、そのことから察せられる。
自伝的小説と聞くが、著者の母、祖母との関わりもそのようであったのか、と思う。
終章近くは急ぎ足で話が進み、やや物足りない。
その時期のことはゆっくり反芻するには痛すぎる、との著者の悲鳴だろうか。
灘中の数学学習法 (生活人新書)
北海道の私立高校で数学を担当しているものです。
受験の指導でもっとも有名な学校の1つで教えられている数学とはどのようなものなのか・・・非常に興味があってこの本を手にした。
灘高と中高一貫なだけあって、中学校から内容も髄分速い展開で進められているのがわかる。私学の中でも、中高一貫を取り入れているような学校では、カリキュラムの作り方などの参考になると感じた。使っている参考書や問題集も書いてあり、具体的にイメージがわいてくる。
どのようにすれば、灘中に入ることができるのかという本ではなく、灘中はどのような生徒を求めているのかとか、どういった力をつけさせることを狙っているのかが書かれている。最近の受験指南本の中では、ともすれば、「ノウハウですべてを解決することができる」的なトーンで書かれている本が多い。しかし、ノウハウを超越したところの考える力をどのようにつけたら良いのかを問いかけている意味で、この本の存在意義は大きいと感じた。