チャギントン「せっかちなココ」第1巻 [DVD]
トーマスが大好きな2歳の息子。
でも大人の私から見るとトーマスはなかなかテーマがブラック。。。
(特に初期の頃のトーマス)
年長者をからかったトーマスが死にそうになるほど仕返しされたり、、、
外見をけなしたトーマスがそのキャラクターに助けられたり、、、
それに言葉も「もたもたするな!」とか「ノロノロしすぎなんだよ!」と、
かなり激しい口調のものもありました。
教育上どんなものかと少し迷い、心配でもありました。
けれど、このチャギントンを見たら、息子も私も一回で夢中に。
まず軽快なテーマソングがムチャクチャ楽しい気分にさせてくれます。
そして話の内容も、3人の友情が中心なので、
思いやりの言葉や、楽しく遊ぶようすなどが生き生きと描かれています。
「ありがとう」や「ごめんね」の言葉も沢山でてきます。
安心して見せられる電車ものです。
日本でもゴールデンアワーに放送されるといいのになぁ。。。
飢餓海峡 [DVD]
人間の業(ごう)を描いた、日本映画の名作である。三国連太郎が演じる犬飼(いぬかい)には、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』に登場するあの罪人の面影が有る。−−『蜘蛛の糸』の罪人が、或る時、蜘蛛を助けた様に、犬飼は、逃亡中に出会った娼婦に金を与える。しかし、まさに、その助けた娼婦の為に、自分の殺人犯としての過去が露呈しそうに成り、その為に、自分が一夜愛したその女を殺してしまふ。−−悲劇は、左幸子が演じるこの娼婦が殺される原因が、彼女の限り無い善良さに在る事である。その人間の業についての物語を、白黒映像と、富田勲の素晴らしい音楽が、いかに深く、鮮烈な物にして居る事か。(ただし、後半は、やや冗長である。)
この映画を監督した内田吐夢(1898−1970)は、不遇な監督であった。1980年前後に、東京池袋の文芸座で、内田吐夢監督が戦前作った『土』を観た時、私は、そのリアリズムに驚嘆した。−−疑い様も無く、この傑作(『土』)を作った内田吐夢監督は、黒澤明や溝口健二に並ぶ、大監督である。−−しかし、その内田監督が、戦後、黒澤明や溝口健二の様に世界的名声を得る機会を得なかったのは、内田監督が、満州に渡り、戦後永く中国大陸に残った為、日本映画の黄金期であった1950年代に、自分が本当に作りたい映画を作る機会を逃したからではないか?と、私は、思って居る。しかし、その内田吐夢監督が、晩年、この名作(『飢餓海峡』)を作り得た事は、幸いであった。この名作の普及と共に、内田監督の傑作『土』のDVD化を強く望む。
(西岡昌紀・内科医)
虹の歌集(初回限定盤)(DVD付)
「西の魔女が死んだ」を見て感動し、ラストの主題歌「虹」に胸打たれて即買いました。どこか寂しげで儚くて、懐かしい思い出に包まれるような彼女の声とシンプルなバックがとても合っていて、いい。何度も何度も聞いてしまいます。この感じは、熊木杏里に出会って以来かな。しっとりと、静かに歌声を味わいたい人にはお勧めです。でも、彼女のアルバムって、どうしてどれも曲数が少ないのかな?
五瓣の椿 [DVD]
山本周五郎原作、野村芳太郎監督に惹かれて鑑賞。
なんとも暗く救いの無い話だ。それに日本映画特有のジメジメした雰囲気も濃厚。野村監督ならではの映像の美しさもあまり無い。そおいや、子供の頃テレビでよくこんな時代劇やってて、暗い気持ちになった記憶がある。
始めの方の歌舞伎座の場面で、やたらと明るいスポットライト使ってたり、与力が検死で「頚動脈切断」なんて語を発したり、時代考証のいい加減さも気になった。
若き岩下志麻の美しさと、人のいい父親加藤嘉のハマリ役くらいが見所かな。
原作のモデルとなったコーネル・ウールリッチ原作、フランソワ・トリュフォー監督の映画『黒衣の花嫁』の方が、同一趣向ながらもっと硬質で乾いた雰囲気で独特のユーモアもあり、ラストのオチも効いていてズット面白かった。