Yeah!Break!Care!Break!(特別限定盤)
限定盤にはドラゴンバトラーズのプロモカード、ピッコロが付属。
OP限定盤付属の悟空が結構数値が高かったので期待。
で、肝心の歌。
OP歌詞に「元気玉」があるのに対してこちらは「かめはめ波」。
どちらもDBを代表する悟空の必殺技だが、今思うと
昔のDBやDBZの劇中歌や劇場版EDの歌詞にも「どどん波」やら「狼牙風風拳」やら「最強のフュージョン」やら
結構な数の技名が出てるし、こういうのもアリかな。テンポもいいし。
ええねん
♪ええねん!
ってよく聴くなぁ~と思ってたくらいで、初めはそんな良い曲とも思ってませんでした。正直なところ。
でも、知らず知らずのうちに、ちょっと嫌なことがあった時
辛いとき、失敗したとき、心の中で「ええねん、ええねん」と
あの曲がリピートしてるんですよね~。関西人でもないくせに。
一山超えた人の曲だと思います。良い!!
やぶれかぶれ 第1巻 (ホームコミックス 本宮ひろ志傑作集 4)
休筆宣言をした作者自身がゴルフ三昧の生活をしていていた。そのとき、街を歩く高校生が社会科の教師から政治について知らないことを指摘され新聞を読むように言われ、「新聞の内容を漫画にしてくれたら読む気になる。」との言葉を聞く。そのとき、自ら参議院全国区に立候補して政治の実況中継漫画を書くアイデアがひらめく。
が、その手法に悩んでいるとき、自宅の向かいに住む作家・井上ひさしに相談する。そこで、当時の各政党(自由民主党、日本社会党、公明党、民社党、日本共産党、新自由クラブ、社会民主連合)の党首への手紙を書く。(第2巻へ続く)
Yeah!Break!Care!Break!
ドラゴンボール改のサイヤ人編・フリーザ編のエンディングになります。
タイトル名は「ヤブレカブレ」と読みます。
結構クセのある曲で、聴いていると元気にねれる曲です。☆=5です。
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)
陶古の女人
蜜のあわれ
後記 炎の金魚
火の魚
われはうたえども やぶれかぶれ
老いたるえびのうた
の六篇に、久保忠夫による解説と、本多浩による作家案内と、室生朝子による著書目録を加えた作品集。
「後記 炎の金魚」は「蜜のあわれ」の後記であり、「老いたるえびのうた」は一頁の詩である。
内容的には「蜜のあわれ」が最も面白い。とある小説家と金魚の物語である。
この作品は終始登場人物の会話のみによって織り成されるのだが、
そのことが言葉によってしか表現できない世界を表現し得ている。映像化し得ない部分が多いのだ。
言葉という表現方法は往々にして他の表現方法の代用品に成り下がってしまうものだが、この作品では改めて言葉の可能性を意識させられた。
普通の小説には所謂「地の文」が必ずある。そして我々は「地の文」に嘘が含まれないことを暗黙の了解としている。
第三人称の文体で書かれる地の文は全て小説世界の真実であるし、第一人称で書かれるそれも語り手に事実誤認がない限り真実である。
だが会話体しか使えないとなると、どこにも真実が書かれることはない。この頼りなさと高い自由度が本当に新鮮で未経験の味わいであった。
そもそもこの金魚のヒロインは何者なのか、結局どういう姿かたちを持っているのか、分からないのである。
視覚的な像を呼び起こす描写は多いのだが、場面による飛躍が大きく、一貫した像がない。
にも関わらず違和感がない。むしろその不確定性が美点である。
ヒロインのセリフ回しはかなりカワイイ。主人の変態目線も相俟って、中々エロティックである。
「蜜のあわれ」の他の作品は、
申し訳ないけれども、タイクツな作品ばかりであった。
「老いたるえびのうた」は一頁の詩であり、散文作品ばかりの本書に詩が一篇だけ収録された意義がまず不明であった。
選者は記念碑的な意味合いで入れたのかもしれないが、実際は目次の作品数の水増しにしかなっていないと思う。
どういう記念碑なのかは解説部分を読んで確認されたし。
「陶古の女人」は犀星翁が陶器趣味について語り、惚気る話。私にはまだ理解したくない世界である。
かつて小熊秀雄という詩人が室生犀星を風刺して、
「小説に苦しむたびに
幾度、
庭を築いては崩し
幾度、
石を買つては
売り飛ばし
老後の庭園を
掘つくりかへして
楽しんでゐるのは
御意の儘だ
それは貴方の庭だから。」
と詠んでいるのだが、まさにそういう感じの骨董話だった。
「後記 炎の金魚」「火の魚」はそれぞれ、「蜜のあわれ」のオマケのような短篇。
「蜜のあわれ」が気に入ったなら、一緒に読んでも悪くはないかな、といった感じ。
「われはうたえども やぶれかぶれ」は犀星翁が残尿に悩んだ挙句に泌尿器科に罹って入院して退院する話。
丁寧な文体で書かれてはいるが、まあ、老人の病院日記である。多少冗長で小説風だけれども。
私には、作者がしょうもない体験談で頁を稼いで作品を仕立てているように見えて、あまり気持ち良くなかった。
総じては、「蜜のあわれ」は一読に値すると思う。
他は既に本書以外で室生犀星のファンになっている読者向けかもしれない。