朗読 日本童話名作選「でんでんむしのかなしみ」
自宅介護している病気の父親のために購入しました。
たくさんの話が入っていることと話し手さんの話し方が非常に聞きやすいので良いと思いました。
父親は、それなりの年齢のため、知らない話が多いかもしれませんが、基本的に童話ですので誰でも楽しめる内容だと思いました。
一房の葡萄 (280円文庫)
「一房の葡萄」は人間なら誰しもが持つ自分の中の“悪”をしっかりと捕らえる物語です。悪いことと知りつつも衝動的に盗んでしまう子どもの心を描写しています。この真理を自分の中にもあることしっかり見つめてほしいと著者は思っていたのではないかと思いました。
この、人の中にある“悪”は、子どもの中にあるだけではないはずです。大人にもあるもので、大人にも訓示的なものであると思います。また、子どもが、悪いと分かりつつもやってしまったことに対して、大人がどのように対応するのが良いのかも示されています。
この童話は、子どものためのものだけでなく、大人のためのものでもあると感じました。
「自分の人生、これでいいのか」と思ったとき
40代、50代の人間が陥る「ミッドライフクライシス」という漠然とした「危機感状態」への対応方法を豊富な例を挙げながら展開している。
高齢の割には非常に柔軟な思考をしている。女性にも役立つエピソードが多い。
或る女 (新潮文庫)
主人公、葉子が若さ、美貌、健康を持て余し、ついにその身を持ち崩す様が語られた、長編小説。国木田独歩の恋人をモデルとして発表された当時、話題になった作品である。 今の時代から考えるとそれほど突飛だと思われない主人公葉子の言動、はては生き様であると思う。時代の空気は彼女の物語にハッピーエンドをもたらすことを許さなかったのだろうか。 小説の前半はひたすら葉子の自己中心的でなんの美点もない人物描写にうんざりさせられたが後半からは、そういったことに惑わされず、一人の人間としての或る女の人生模様にたっぷりと魅せられた。長編小説でしか味わえないある種の感情の微妙なひだの奥深くまで葉子の道づれとなった。
華の乱 [DVD]
吉永はあいかわらず素晴らしい。松田、緒形もしっかり仕事をこなしている。監督も一流。オールスターキャスト。
しかし、世界に通用するかというといかがなものか?フィクションの部分(与謝野晶子と有島武郎に恋愛関係はおそらくないはず)が少し浮いていてような気がする。
まして、大正時代文化背景の予備知識がないとなにがなんだかわからないのでは?