壁 (新潮文庫)
名刺に振り回される主人公、ナンセンスな法廷論争、マルクス主義など風刺に満ちた内容。難解な部分もありますが引き込まれるような魅力的な文章のせいで気になりません。しかし安部さんの作品は多数映像化されているが僕はこの「S・カルマ氏の犯罪」こそ映像化してほしい。絵的に面白いシーンが多いと思うのですがどうでしょうか?
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
タイトル通りですが、本当にケータイ刑事が好きな人は満足な音楽CDになっていると思います。当然ですが、動画サイトや「にこ☆さうんど」などで得られる音質とは又格段に音が良くて、テレビの中でかすかに聞こえていた音もはっきりと聞こえて、よく聴いてみるともっと良い音楽だったなって再確認できると思います。
それに、ファンなら3人のここだけの写真が入ったブックレットが嬉しくなってしまうと思います。これだけでも買う価値があるかなって。
付け加えますが、歌の歌詞が書かれているのは黒川さんの「ヒコーキ雲」だけです。
本当は銭形愛・舞・零などの各オープニングテーマや、「泪 流して歩こうよ」の歌詞が書かれてあったら良かったなって感じですが…。
すべてはCDに入ってるのでファンはそれでいいのかな(笑
ヒコーキ雲の作詞は丹羽多聞アンドリウですが、詩の内容がケータイ刑事に出演した人に向けて書かれているような気がして、ちょっと感動しました。
個人的にニコニコ顔になる内容のCDでした。
相棒 season5 下 (朝日文庫)
相棒ファンの方は内容はもちろん、最後の「解説」かえての漫画も楽しめます。順番に読んでますがまだ、このSeason5下を読み終わったところで再放送も良くやってるので同じ話をTVでも文庫でも見て読んでますが飽きません流石です。
Season5下では特に、第十五話「裏切者」の小野田のてんぷら警官や右京さんと亀山との相棒ぶり、コロンボ刑事ばりの右京さんのトリックが光ります。まだまだ現シーズンまでのノベライズが楽しめると思うとうれしいです。
「相棒」オリジナル・サウンドトラック(通常盤)
2008年10月発売。Season1から参加し、今日まで『相棒』の音楽を手がけてきた池頼広さん自らのセレクトによる1枚ものサントラ(従って、池さんが作曲した楽曲のみを収録)。ちょっと前には「全部入っていそうで、でも実際出てみたらそうでもなかった」3枚組なんかも出たようですが、いやいや、CD1枚に主要な楽曲がこれだけ入っていれば、オレとしてはもう満足です。その昔、『太陽にほえろ!』の頃なんか、テーマ曲含む4曲入りのシングル盤で納得するしかなかった―アルバムも出ましたが、小学生には手が出なかった…。ちなみに『太陽』の劇中使用音源(モノラル)が商品化されたのは、そのずっと後―ことからすると、ホント隔世の感ありまくりですよ。『相棒DS』でも、クリアするとゲーム中のサントラ曲が聴ける機能が出てきますが、音が薄いので、結局こっちを聴きたくなってしまいます。
それにしても、ジャケットもブックレットも、特命係の部屋の【杉下右京】【亀山薫】の2枚並んだ名札の写真、ツーショット満載の名場面集(カラー)、そして水谷さんと寺脇さんのコメント(短いものですが、ちゃんと書いてもらったものだと思われます)……といった具合で、まさに“右京さんと薫ちゃん”だらけ。眺めていると何故かせつなくて、それほど熱心な『相棒』ファンというわけでもなく、一応今後に期待もしているオレですら、胸がいっぱいになるのを抑えきれなかったりするのでした。
新しい“相棒”を迎え、それ相応に変化もして行くであろう『相棒』の、「亀山がいた頃」のメモリアルとして。それもただ懐かしむだけでなく、心に区切りをつけるために、このサントラをお持ちになる、というのも、『相棒』好きとしてのひとつのあり方、かもしれません(大げさになりました。皆さん、お許しください!)。