代替医療のトリック
おいしいと評判の高級なワインと、評価が普通の安いワインをブラインドテストにかけ、参加者がどちらの味も変わらないと答えた場合、ほとんどの人は事実どちらの味も変わらないことを認め、人の先入観が味覚判断に与える影響を驚きを持って受け入れるだろう。熱心に反対するのは高級ワインのファンか生産者くらいだろう。誰でもブラインドテストの重要さは理解できるし、ブラインドテストなしで正当な評価はできないことに同意するだろう。同じことはオーディオ機器の評価や、新しい農法の評価にも当てはまる。そしてもちろん、あらゆる医療にも…。
本書の要点は二つに分けることができる。ひとつは個別の代替医療について効果はあるのかどうか。もうひとつは根拠に基づいた医療、および科学的手法の重要さについて。問題になっているのは「どうして代替医療は効くのか?」ではない。「代替医療は本当に効くのか?」である。我々の主観的判断を狂わせる多数の要因がある。自然治癒、平均への回帰、先入観、プラセボ効果etc.。本書は根拠に基づいた医療の重要さを瀉血という歴史的医療法をテーマに説明する。この部分だけでも読む価値はある(もっともこの点だけなら多数の本に取り上げられているテーマなのだが。たとえば「人間この信じやすきもの」)。
個別の代替医療の効果については、おおむね否定的である。その根拠は主にメタ分析であり、統計的なデータは提示されていない。そのためいかにも結論ありきで書かれているように見えてしまうかもしれない(いくつかの論文はフリーアクセスで入手可能だが、英語だし読み解くには壁がある)。また、ただ単に代替医療を拒絶するのではなく、プラセボ効果の価値やカウンセリングとしての効果を認めた上で、どのように代替医療(正確にいえば「プラセボ以外の効果がないが支持者が多い医療」)と社会はつきあっていくべきかの問題提起も行っている。
毒と私
朝日新聞をはじめとするマスコミが
いかに信用できないかがよく分かりました。
私も相撲界の野球賭博事件の際、テレビのインタビューで
長々と元琴光喜関を擁護したことがありますが、
その番組で使われていたのは批判だとかの
マイナスイメージに答えたインタビューのみでした。
一切。全く。擁護したインタビューはありませんでした。
今回の震災でもマスコミに募るのは不信感のみ。
以来報道を一切信用しなくなりました。
ホメオパシーの魅力はとても深そうです。
著者にエールを送ります。
大変な人生ですが、自分の役割を全うされて素晴らしいと思います。
共に、頑張りましょう。
ホメオパシーin Japan―基本36レメディー (由井寅子のホメオパシーガイドブック1)
挿絵が独特ということで、星1個になっているレビューがありますが、
それこそまさに、ホメオパシーの目指すところで、筆者の自分に正直なスタイルなんだと思います。
プロのイラストレーターさんではありえないところに、むしろ筆者のダイレクトな人柄が表れていて、
見るに耐えないイラストと言われるであろうことも承知で掲載していると思います。
日本のホメオパシー界の顔であるからこそ、権威ぶったりせずに素の自分を公開しているのだと思います。
たぶん・・・「ワタシはこういう人間よ。醜いところもあるし、劣等感もあるし・・・、
でも、そういった醜い隠したい自分を、装ったり繕ったりせずに、正面から向き合って生きているのよ」と。
そういう視点を持って本書を読まれるといいんじゃないでしょうか。
内容はわかりやすい日常的な使い方のガイドブックになっています。(風邪とか腹痛とか)
慢性病や、精神的なことは、各地域のホメオパスに直接相談されるいいと思います。
妊婦さんや、お子さんがいる場合には、「キッズ・トラウマ」も併読するといいでしょう。
それから、緊急性のケガや病気は、検査機器の整った西洋医学の得意とするところで、筆者もそれは認めています。
なので、痛み止めとか・解熱剤の即効性を必要とし、使うことも当然有りです。
得意とするところが違うのですから、完全否定するのではなく、補完していくのが賢い方法のように思います。
一番大事なことは、ホメオパシーは真の自分、内なる自分に気づきを与えてくれるものであって、
何かにとらわれたり、こだわったりすることではないということです。
むしろ、誰もが自由に、自分という世界を伸び伸びと生きていくのがホメオパシーなんだと思います。