未来世紀ブラジル オリジナル・サウンドトラック
近未来?のとある国。管理の行き届いたコンピュータ社会の中で、情報省記録局の役人が叩き潰したハエによる印刷ミスでテロリスト「タトル」と善良な一市民「バトル」が間違って逮捕される。主人公のサムは処理を任されるが…
と、これがこのCDの音楽が使われている映画の大まかなストーリーです。
ちなみに「未来世紀ブラジル」の「ブラジル」とはテーマに使われている陽気な楽曲のこと。
特に映画のなかでどんなシーンにも使われているこの曲は絶品です。
暗い時も、楽しい時も、ピンチの時も、ラストの瞬間までこの曲が使われています。
明るいサンバのリズムにのって映画の細部までを思い出すことができます。
是非映画を堪能した後にじっくりと聞いてみてはいかがでしょうか?
未来世紀ブラジル スペシャルエディション [DVD]
行き過ぎた官僚社会、全体主義的な管理社会、無意味なペーパーワークの山、正義の名のもとの暴力を振りかざす政府、、、。現在社会がかかえる問題に対する痛烈な皮肉がつまった内容。ブレードランナーやトロン等の古い名作SFも同じですが、退廃的な未来間は、この頃のちょっとアナログっぽい描写の方が妙にリアリティがありますね。独特の映像美も素晴らしいし、ストーリーも面白い。これは名作でしょう。
ロバート・デ・ニーロ演じる暖房修理屋がかっこいいですね。
未来世紀ブラジル [DVD]
テリー・ギリアムの魅力爆発!
人間がコンピュータによって管理される全体主義仮想国を、悪夢そのままに再現。予算超過も厭わずこだわりぬいた豪華セットに、モンティ・パイソン時から健在のぞっとするようなブラック・ユーモア、痛烈なラストなど完璧を通り越した領域に達している激作。
「007」のビル・ゲイツのそっくりさんでおなじみ(?)ジョナサン・プライスがまさにハマり役、ジャック役のマイケル・ペイリンも見事。
未来世紀ブラジル [DVD]
カルトムービー特集というと必ず紹介されている『Brazil』。これだけ有名だとホントにカルト?って感じもあるが、場末の映画館で観客3人で見たのが懐かしい。当時の某映画雑誌のベストムービーのベスト5にランクインしたが、ワーストムービーランキングでは堂々の1位に輝いていたっけ。ギリアムのブラックジョーク満載のSF映画。絶対にハリウッド主導では作られない(作れない)映画。なんといっても映画タイトルの由来となっているテーマソング『BRAZIL』の使い方が秀逸。エンディングで主人公が口ずさむシーンでは明るいはずの曲が、信じられないほど悲しく冷たく響く。このエンディングをアメリカでは当初変更して公開しようとしたらしい。そんなアメリカ人(ハリウッド)の感覚には?待ちに待ったDVD。
ブルーベルベット(オリジナル無修正版) [Blu-ray]
本コーナーのレビューを拝見して購入致しました。
渋谷シネマライズのロードショーでノックアウトされて数回鑑賞、その後購入したVHSやDVDでは劇場で観た時の感覚に及ばず、繰り返し観る事はなかったのですが、このBDは良いです。
ともかくオープニングの青い空、白い生垣の前の赤いバラ、消防車、黄色いチューリップの原色がしっかり観えています。
辛口映画評論家ポーリン・ケイルが批評で好意的に取り上げ、同じくロジャー・イーバートがTV番組で批判し(この番組の抜粋は特典としてこのBDにも収録)、蓮實重彦が授業で「あまりにもいやらしいので2度観てしまった。」と語っていたイザベラ・ロッセリーニのハリウッド映画とは異なった生々しい裸体も残酷なまでに細部が映って居ます。
他も初めてローラ・ダーン扮するサンディが闇の中から現れるシーン、ディーン・ストックウェルが工事用ランプをマイクに見立ててロイ・オーヴィソンの「イン・ドリームス」を口パクするシーン,e.t.c.…。
美化された記憶には少々及ばないながらも非常に近い感覚でした。
そしてDVD版では紛失と言う理由でスチル写真しか収録されて居なかった未公開シーンが50分以上も本編と同等のHD画質で収録されているのが涙物。
ジェフリーや、彼の実家に同居しているみそっかすのバーバラおばさんの心の闇がより理解出来る内容です。
後、ドロシーの職場スロークラブのカットされた演芸のシーンがなんともシュールで堪りません。
これは必見です。
本作について主要スタッフ・キャストがほぼ勢ぞろいして作られた70分のドキュメンタリー「MYSTERY OF LOVE」はDVDに収録されていた物です。
ファンには堪らない内容でした。大いにお薦めです。