ぶっとび!!CPU 全集 [DVD]
キャラクター設定&作画監督がアニメ版「To Heart」の千羽由利子、声優は柊美冬(鶴野恭子)、岡本麻弥、小西寛子、三石琴乃、宮村優子、山口由里子と豪華な顔ぶれなのに、知名度がイマイチなような気がします(そんなことはない?)けど、これはなかなか楽しい作品です。
1993年連載開始の原作ですのでネタ的に古いところもありますけど、登場キャラクターやエピソードを整理し、アニメならではの演出やオリジナル要素を加えてうまく話をまとめ、ヒロイン(って人型パソコンなんですけど。某作品よりこっちが先だったんですね)を魅力的に可愛く描いています。
ただ、ちょっとえっちーな場面が多いので、家族揃ってご覧ださい!とは言えないのがアレですけど・・・。
QUO VADIS~クオ・ヴァディス 5 (バーズコミックス)
この話は、元々、非常に不自然な話で、設定などに無理がありすぎると思っていた。しかし、1巻から4巻までは、それなりに「素晴らしい」とも評価できるいい話で、次の巻を心待ちにしていた。ただ、この巻になって、どうも初期の設定を変えたのではないかと思えるふしがある。バートリー夫人の話にあれだけページをさいたのは、全体のバランスからすると疑問があり、この段階で話が破綻している可能性がある。
一年に二回刊行として、いまの話の展開だと、全20巻ほどでないと収拾しないと思えるので、あと、7,8年完成を待たなければならないのだろうか。設定が変わっている可能性の根拠は、最初にフレイアはクレマンに指示して吸血鬼化を防ぐためワクチンを投与したが、この巻では、あのワクチンは蛇毒などに対応する汎用の薬だとなっている。それはおかしい。
設定について思うのは、例えばジョシュアというのは実は、ヘブライ語起源で「イエス」と同じ名で、このあたり何かトリックがあると思える。フレイアとかオーディンは北欧神話の神の名である。アテナやソフィアはギリシア神話。そして「クオー・ウァーディス(Quo vadis)」というのは、ラテン語で「貴方はどこへ行くのか」という二人称単数形で、「我々はどこへ行くのか」という意味はない。
このままだと話が破綻している。何とか次の巻で、鮮やかに話を切り替える必要があるが、先行きが非常に不安である。この話は完成しない可能性があるが、或る意味で無茶苦茶な設定とはいえ、個々の巻はそれぞれに非常に面白いのは事実である。一体どうなるのか、作者はどう話を収拾させるのかという興味があり、失敗したとしても、十分に面白い話である。構成の出来具合はまだ確定した判断ができないので、面白さで判断すると、星4となる。
エリア88 燃える蜃気楼 [DVD]
真がザク国王の護衛でパリへ飛び立つ。その後を 仲間達が国境まで見送りに駆け付ける。…死線を共にしてきた男たちがコックピットごしに視線と合図でかわす別れの挨拶。台詞なしでも胸にグッときちゃいますね〜。1番好きな場面です。
QUO VADIS~クオ・ヴァディス~ (9) (バーズコミックス)
巻を重ねる事に謎が深まっていく。
今時の少年誌では流行らないかもしれないが、この作品は私の中で最高に面白い!!
第9巻でいよいよあの人が物語の大手舞台に出てきます。
まったく、終わらせ方がじつにえげつない!!
来年2月まで指折り数えて待つしかない…。
クリスティ・ハイテンション 6 (MFコミックス)
お話が2つ収録されています。
ひとつは「The Adventure of the Flying Dancer」。
「空飛ぶ踊り子」と訳されていますが、知らないお話です。ホームズも登場しません。
ホームズ不在時にクリスティが依頼を受け、独力で解決します。
金貸しの老婆が密室で死んでいるのが発見されて、その謎に迫ります。
クリスティ達がサーカスを観に行った帰り道にこの事件を知り、そのサーカスが事件に関わっている等、やや御都合主義な印象は受けましたが、密室ものとしてよくできたお話だと思いました。
ふたつめは「The Adventure of the Famous Trainer」。
いわゆる「語られなかった事件」のひとつ「名うてのカナリア訓練師ウィルスン」。
ホームズが遺産がらみの依頼を受けるのとは別に、クリスティがカナリアについて調べていくうちに事件に行き当たり、ホームズが調べている事件と交差します。
どちらも当時の文化事情や物価など、時代背景をよく調べて描いてあるのがすごいです。
あとホームズの兄マイクロフトさんが登場。お髭のカッコいいスマートなおじさまです。