ザ・ランディング
スピードフリークとしては、荘厳なイントロに続くミドルでグルービーな2を聴いて、「ピートよ、お前もか・・・」と思ったが、3はブランクを忘れさせるスピードナンバー!こういう音、最近聞かなくなったなぁ・・・それ以降もベースリフに凝った曲やアンセム的曲等、飽きさせない工夫は流石ベテランで、実にかゆい所に手の届いた作品に仕上がってる。最近のHELLOWEENより良いかも・・・
但し、気にしない人は全く気にならないかもしれないが、「メタルは死なない」とか「メタルは永遠」とかいうメッセージって個人的に引っかかる。なんか「苦労は多いけど、メゲずに頑張ってます」って感じで演歌っぽい。チルボドやヒブリアがそんなこと言わないと思うし。
3から始まる展開だったら☆五つ。
Iron Savior
IRON SAVIORの記念すべきデビューアルバム。
とても恥ずかしい、赤面せざるを得ないほどクサメロ満載のスピードメタル。
どうしようもなくカッコイイのだけれど、できるなら、爆音で聴くのは部屋の中だけにしたい。これはうっかり音漏れすると、周囲の皆様も失笑を隠しえないほどの漢臭さに溢れている。MANOWARも彼らには文句は言えまい。
スレイヴ・トゥ・ザ・パワー~アイアン・メイデン・トリビュート
参加アーティストが有名無名とりまぜて……という感じだったので、それぞれの演奏力や完成度についてはかなり不安をいだいていたのだが、ライナーノーツによれば、もともとの米盤は総勢26バンド参加だったものの日本盤を出すにあたりピックアップしたそうで、実際、それなりに聴ける。もちろん、もともとがIRON MAIDENの曲なのだから、その部分で心配するようなことは何もない。あとは各アーティストの力量次第というところだが、やはり注目はセバスチャン・バックが歌う'Aとイアン・パリーが歌う'Dだろう。バズの表現力はまさしく見事の一言に尽きるし、イアンは声の音圧で押し切った感じ。とはいえ、このアルバムのあとKAMELOTにロイ・カーンが加入したことを考えると、そちらの編成でのMAIDENカヴァーも聴いてみたいなぁ、と思わずにはいられないのである。