スターシップ・オペレーターズ〈1〉 (電撃文庫)
この小説は星域を独立させるために武力で惑星国家を制圧していく
同盟宇宙軍こと王国に祖国キビ(日本の殖民惑星)を奪われた
防衛大学校幹部候補生達が王国の暴挙に抗議するためその姿を
メディアに載せたった一隻の宇宙戦闘艦で反乱を起こすという話です。
宇宙戦闘艦の戦いはもちろん政治面の話も出てきたり、9人もの
女性オペレーターが出てきて目移りしちゃうなと感じるなど
バラエティに富んでいます。
SF好きなら手にとって損はないと思います。
ライトノベルらしく読みやすいのもいいですね。
まさに活字のエンターティメント。お勧めです。
ANIME'S COMPILATION BEST<通常盤>
普通にKOTOKOファン、I'veファンであれば、シングルは購入済みなわけだから、目当ては当然のごとく初回限定のライブDVD。
そのライブ映像についてのみ書くと、圧巻だったのはBLAZEですかねぇ。全編ツインドラムなんだけど、その編成がこの曲で一番生きているような気がした。ハリー吉田めちゃカッコイイです。これは生で聴きたかったなぁ…。
ただ、映像の長さが中途半端なので、あと数曲入れてほしかったな。その欲求不満により☆1個減点。
スターシップ・オペレーターズ〈5〉 (電撃文庫)
水野良が描くSF大河ドラマ。
敗戦で祖国を奪われた仕官候補生が、訓練航海中だった戦艦を買い取り軍事国家と対決していく物語。とだけ書くと硬派なお話のようですが、士官候補生の中の少女たちの描写がメイン。男子も結構出てきてるはずなのですが、影が薄いです。
第1部で物語中での主人公たちのポジションが決まりかけ、物語中で半年の休戦状態が続いたところから始まります。続刊がどうなるか分かりませんが、激しい展開の序奏を感じさせます。
物語としては、青春モノのノリかも。やっていることは戦争なのですが、それに対する姿勢や、艦内恋愛をしたりといった点は学園モノを彷彿とさせられました。
ストーリーの他、背景設定が凝っていて面白い。
SFとしての科学技術の分野は、ファンタジーにならないように比較的地に足のついた設定になっています。宇宙船の中は無重力だし、人間に近いロボットもいない。これがないと宇宙モノ的にどうしようもないワープ技術も制約だらけです。ちょっと目を引く点としては、量子通信機のおかげでインターネットは全銀河からアクセスできるようになっている、ということでしょうか。(ただ、量子通信装置は「原理的に」実現不可能だったような…まあそこまで要求するのも何ですけど)
社会的な部分を描いた部分では、未来のお話と言いつつ現代社会の投射そのもの、といった感じで現代と比べて読むと少し笑えます。上述のインターネットの使われ方など、まんま今と同じですし、国際関係も21世紀初頭を意識したつくりになっています。テレビ局を戦艦に載せて戦費を稼ぎながら戦っている、という設定も極めて現代的と思われます。
比較対象として適切かはわかりませんが、SF宇宙モノで大河ドラマ仕立ての『銀河英雄伝説』では、戦闘は大規模、社会は封建時代、男だらけ、通信は高コスト、と時代の差のようなものを感じます。
個人的にはすごくツボったのですが、読み手はある程度選ぶと思うので星4つ。
スターシップ・オペレーターズ 6 [DVD]
原作に忠実とまではいかないものの多大にインスパイアされつつ構成されてきたTVシリーズが、いよいよ独自の急展開に突入しましたね。
特に、第11話「リターン・マッチ」の対艦戦闘シーンはスピード感あふれる描写で魅せてくれます。これまでのやや説明くさい印象の戦闘シーンでは今ひとつ物足りなく感じていた私ですが、今回はもう大満足です(^ー^)
次巻=最終第7巻では、はたしてどんな結末が待っているのか? 期待に胸震えて待て!