ZETMAN 3 (ヤングジャンプコミックス)
前半は覚醒したZET編、中盤からは襲い来る“プレイヤー”たちとの戦いの中で高雅が“正義のヒーロー”になるための試練が描かれています。
特に高雅編はマンガというよりも映画/ドラマのように、次々と周辺から危機が迫ってくる構成になっており、長期スパンで組み立てられた構成、作者の力の入れ具合が伺える力作といえるでしょう。地味といえば地味なのですが…。
どちらにしても圧倒的な描き込みで、まさにスペクタクルと呼ぶに相応しい重厚なドラマで、描き下ろしの冒頭のカラーページは、映画さながら。
作者お得意の美少女キャラにしても、不細工から普通の娘まで、描き分けているのはさすがです。
パンチラが多いのはご愛敬ということで…。
TIGER&BUNNY (タイガー&バニー) 2 (初回限定版) [Blu-ray]
サンライズが送るヒーローたちが活躍するアニメ、第二巻です。
この巻はワイルドタイガーとバーナビーの凸凹コンビ結成から始まり、性格や思想の食い違いから起こる衝突やヒーローとして
生きることの疑問を軸とした物語を街で起こる事件と絡めつつ展開していきます。
基本的な話の流れは王道で奇を衒った展開や斬新な演出などはさほどありませんが、話の持って行き方がお見事。
サブタイトルや何気ない台詞が後の伏線や行動の裏付けになっていたり、台詞回しが実に軽妙で面白くも印象に残りやすかったり
と脚本は実に秀逸。
ギャグとシリアスのメリハリも利いているので、キャラの性格が不自然にねじ曲げられていると感じたりすることなく視聴できます。
(このレビューのタイトルはワイルドタイガーがバーナビーをからかう名シーンからとっていたり)
重いシーンや展開をあまり長く引き摺らないのも特徴で、視聴が終わったときは爽やかな気分になることでしょう。
4話はTV放映時は目立って作画が荒れている部分が何箇所かあったのが残念でしたが、BDでは手直しを加えるとのこと。
ハイクオリティな映像が楽しめることでしょう。
ZETMAN 17 (ヤングジャンプコミックス)
多少ネタバレ有ります。
ZETMANは連載当時より追いかけてる作品です。
今巻もすごいことになってます。
すごい量の情報の書き込み(けどワンピースのようにゴチャゴチャせず、焦点を定めている)や練込まれてる重圧ストーリー。
最高級品です。
ヒーロー物と思って読まないのは損いがいのなにものでもないです。
さて、今回の見所は
●ジンの完全覚醒?
●田中花子へのバイオレンス
●以前のおばさんが絡んでくる伏線
でしょうか。
完全覚醒のZETは心を失い化物並に強くなりました。
田中花子へのバイオレンスはすごいです。普通の人間の女の子がプレイヤーに滅多打ちにされる描写、これを書けるのは桂正和しかいないでしょう。
以前のおばさんもジンの異変をTVで知り駆けつけます。
誰一人むだなキャラがおらず、上手く絡み合いながら進んでいくんだろうな。
とにかく素晴らしい!
TVアニメも今月からスタートなので原作と会わせて要チェック間違いありません。
TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) ~桂正和原画&ラフ画集成~ (初回特典版)
もともとフィギュアーツシリーズが好きで、TIGER&BUNNYをあまり知らずに通常のタイガーを購入しました。それがきっかけで作品自体にもはまってしまったにわかです。今回もフィギュア目当てで購入しましたが、フィギュア以上に画集の内容が良くて満足です。