彼らの認める”正式”な1st。全曲捨て曲なしの名盤といえる作品。スラッシュ・メタルの要素を含んだ内容で、デイヴィット・ヴィンセントの味のあるデス・ヴォイスにピート・サンドバルの超絶的なブラストが炸裂。トレイ・アザトースのギターソロも多少荒削りな感じがしますが、タッピング(ライトハンド)奏法を織り込み、弾きまくっています。ただ単に暴走しまくるデス・メタルとは違い壮厳的で崇高なデス・メタルを展開しています。
斬新なアイデアを持ち込んだ、今までに無い感じの曲が何曲かあります。それらの曲の影響が大きくて一気に変化した印象を受けます。
(インダストリアルな要素は、復帰したデイヴィッドの影響が大きい気がします。)
第一印象は衝撃的でした。帝王らしい曲はあれど(3、4、8あたり)、斬新な曲(2、5、7、10、11あたり)にショックを受けました。
特に2と10。7のヴォーカル・パートに時折混じる奇妙な声にも少し萎えました。
冷静になって聴いてみれば、出来が悪いわけではないですし、私は完全に肯定することは出来ないものの、(インダストリアルな2などは好きになれそうにないですが)斬新な曲も慣れたら聴けるようにはなりました。
ただ、"デスメタルの帝王"のアルバムとしてはイマイチに感じます。
満足度は★3つにしましたが、デスメタルのアルバムとしての満足度は★1つか2つです。
今までに無い斬新な曲は、帝王を知る人は多かれ少なかれ違和感や戸惑いなどを感じると思います。
特に今までのアルバムを全て聴き込んでいる人には受け入れ難い変化なんじゃないかと。
斬新で面白いと言えば面白いですが、物議を醸すのは間違いないと思います。
最近の輸入DVDはみなリージョンオールなのかと思ったけど、この作品は珍しくリージョン1です。
ご注意を。
Remix曲が3曲追加された新装版。音質がムチャクチャ良い。これはモービッド・エンジェルがデビューに当時にしていかに凄まじい演奏力だったかを証明するものだ。
不思議なことにアルバム一枚通して聴いても何の苦痛も無い。むしろ心地よいのだ。これぞ、真のデスメタルだ。
デスメタルの帝王Morbid Angelの3rdアルバム。 このアルバムは特に珍しく音質が良く、楽器の音が聞き取りやすいです。 なのでやはりトレイのギター、ピートのドラムのすごさが良く分かります。 前半は全盛期スラッシュを彷彿とさせる激走ナンバー、後半はへヴィーで重いミドルテンポの曲が続く。 前半の激走ナンバーは今までの路線をさらに推し進めた感じの曲になっているが、後半は次作の名盤「DOMINATION」を彷彿とさせる邪悪な雰囲気になっている。 多少地味にまとまってしまった感じは受けるがやはりこの邪悪さゆえに好盤であることには変わりわなく、買って損はない一枚だと思う。
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