水爆ブラボーは1954年ビキニ環礁でアメリカ軍が行ったキャッスル作戦で地上爆発させた6発の水爆の最初のものであり、威力は15メガトンと最大級のものでした。キノコ雲の幅は100kmを超え、砕かれたサンゴの粉の混じった死の灰(パウダー)がマーシャル諸島全域に降り注ぎました。1万2千人のマーシャル諸島の住民は危険性を知らされず、子どもたちはパウダーの上を転げまわって遊びました。多くの住民が吐き気・嘔吐・下痢・火傷を負い、髪の毛が抜け、やがて癌などを発症して死亡しました。64人は175レムと半致死量の半分の放射線を浴びていました。マーシャル諸島での核実験は67回にも及びました。 爆心から160 kmでマグロ漁を操業中の第五福竜丸も被曝し乗組員23人のうち久保山愛吉さんが8月に死亡し、2003年までに12人が肝臓癌などで亡くなりました。死の灰をかぶった856隻の漁船から汚染された486トンのマグロを廃棄されました。 ビキニ被曝をきっかけに全国で草の根から反核運動がまきおこり、国民の半数近くの署名を集め、翌年には第1回原水禁世界大会を成功させました。 アメリカ本国でもネバダ実験場での核実験で5百万人が被曝しました。旧ソ連・イギリス・フランス・中国・インド・パキスタンでも核実験被害が生まれています。2004年発行の本書の裏扉に「世界のおもな核爆発地点」として核実験と事故を起こした原発の地図が載っています。2011年までには、北朝鮮と福島が加わったことになります。 四半世紀に及ぶ取材を続けたフォトジャーナリストと第五福竜丸平和協会事務局長の手になる本書は核の時代を生きる我々日本人に必読の書だと思われます。みなさんに心から勧めます。
古く、かなりの焼けがありましたが、貴重な学術書を入手することができ、
感謝しています。
モルディブの数あるリゾートの中でも新しく豪華なリゾートを中心に、その他、自然志向のリゾート、海が綺麗なリゾートなどを取り上げている。
世界のホテル・チェーン(フォーシーズンズ、コンラッド、スターウッド、ココア、コンスタンス、タージ、シャングリ・ラ、バンヤンツリー、シックスセンシズ)がこぞって、モルディブにリゾートを開設しているという記事はおもしろく見た。
ジュメイラも進出したとか。写真を見ると、コンスタンスとか確かに美しいと思う。
ハネムーナーやカップルの旅行先の選定に役に立つと思うし、各ホテルのどのランクの部屋がお勧めかといった情報(各リゾートの「BestChoice」が載っている)を求めている人にも助けとなる情報があるだろう。
ただ、ビーチサイド・プールとかオーバーウォーター・プールとか確かにすごいと思うが、ちょっとやり過ぎではとも思う。
個人的には、モルディブはシュノーケリングが手軽に多様に楽しめる点で比類がないと思っており、その意味で、シュノーケリングに適しているか否か格付けしてあれば、自分的には、それだけで星5つという気持ち。
ハウスリーフの透明度や魚影のレベル、あるいは、ビーチからドロップオフまでの距離、潮の流れの強さ、フィンのレンタル料金など、シュノーケラーについての必須情報があまり掲載されているとはいえないのは残念。
「ハウスリーフのよい島」というやや漠然としたリストはP87にあり、アンガガ、ヴィヴァンタ・バイ・ダージ・コーラルリーフ、フィリテヨ・アイランド、ヴェリドゥなど23のリゾートが挙げられている。
また、ジンベイザメについてはダイブサイトが紹介されている(P82、アリ環礁最南端のマーミギリ周辺など)。
なお、おもしろいことに、ベビーシッター・サービスは高級リゾートほどある一方、「隠れ家ビラ」カテゴリーにはほとんどない。ベビーシッター・サービスの内実は、家族連れには気になるところだが、本書では詳細は分からない。
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