永井龍雲さんの自力本願ツアーが始まりました。コンサートでは、新しい作品と今までの作品と演奏されています。このベストには、「お遍路」「思い」「つまさき坂」も収録されています。龍雲さんの曲には、派手さのない普通の人の生き様が描かれ、ひとつ、ひとつの曲の中に真面目に生きていこうという思いにあふれています。特に、今は先の災害で亡くなられて方々のことを思う時に「お遍路」という曲が本当に心に沁みてきます。いいものが正当に評価されていく時代になってほしいと思います。ベスト’97
今までスルーされていた『新八』『仙八』『貫八』もちゃんと収録されて嬉しいかぎりです。 しかし、姉妹編の『東中学3年5組』はやっぱりというかスルー。 まあ、桜中学ではないから仕方ないですが、それでも「ひとときの別れ」は入手困難なので聴きたかったです。
32歳でデビューしてわずか5年後、 公演先で脳内出血で37歳で亡くなった、 大塚博堂の、たぶんCDでははじめての フォノグラム在籍時のシングルベストである。 (EMIレーベルのでのシングルは、今回収録されていない。) 今まで、ベストアルバムは結構な数の発売があるが、 シングルにここまで焦点をあげたアルバムは、 今までなかったと思う。 歌は、非常に良質、かつ繊細で表現力に富んでいる。 デビュー曲でヒット曲となった 「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」 を、はじめとして、 布施明との競作シングルである「めぐり逢い紡いで」 日本テレビのドラマの主題歌になった 「青春は最後のおとぎ話」など、 非常に、良い曲が並んでいる。 正直、もう1曲目からやられっぱなしである。 よくあるフォークボーカルよりも、 もっとボーカルの輪郭がはっきりしていて、 曲の表現力も男の中の優しさを感じて、しかもセンチメンタル。 欲を言えば、NHKでよく流れていた「センチメンタルな私小説」も、 東芝EMIだが、できれば収録してほしかったと思う。 でも、このCDは買って損は、絶対ない。
私が知っている曲は『道標ない旅』だけです。1979年の後半から1980年の前半にかけてオリコン・チャート20位前後のスマッシュヒット。この曲はたのきんトリオが出演していた金八先生でも挿入歌として使われています。このあと永井龍雲のシングル曲は何枚かリリースされているようですが『道標ない旅』を超えるヒット曲は見当たらないです。
「風樹」=亡くなった親を想うこと。 このアルバムは龍雲さんが17歳の時に亡くなったお母さんを思って書いた「ルリカケス」。 15の時に事故で亡くなった親友を歌った「十五のあいつ」。 幼い子を残して逝ってしまったファンの実話を元に書かれた「哀咽」など逝った人をテーマに作られたアルバムです。 そして、アルバムの最後は壮大な「鳥のようなもの」。 重すぎるかと思えるテーマではありますが必ず聴いた人の心を打つこと間違いありません。
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