一曲に対して★五つの満点です。完成度は非常に高い…というか完璧です。オールリピートするアルバムなんて今まで無かったなぁ…。だいたいアルバムというとお気に入りの曲が決まってしまい、コレは飛ばして次に…という事があるものですが。素晴らしいです。かなり良いです。買って損する事はまず無いと言い切りましょう。聴かない方が損です。
私は本作を観て
われわれの生きる世界において善と悪は対立者であると同時に
互いに依存しあう存在なのではないか?と思ってしまいました。
脚本がけっこういいらしいと 評判は聞いていましたが、 シックスセンスほどしつこい 感じがなく、後味がいい感じ の作品です。 ブルースウィリスとサミュエルジャクソン と言えば、ダイハード3でお馴染み組み合わせ ですが、ブルースウィリスは相変わらす子煩悩で、 奥さんとはちょっとギクシャクしていて、 サミュエルジャクソンはちょっとクセのある 黒人を演じているあたりは、ダイハードと 一緒で、よく言えばピッタシのキャスティング ですが、悪く言えばひねりが足りません。 日本でアメリカ映画を配給している人たちは 何を考えているのか、原題を全く別のものに変えて 作品のイメージをぶち壊して平気でいるようですが、 この映画のタイトルを原題のままアンブレイカブル としてくれて、本当に有難うと言いたいところです。 このタイトルの少しミステリアスなところが、 オカルトっぽいイメージを引き立てつつ、 必ずしも霊感ものや超能力ものとは 言いがたいところにストーリーの現実感が 残り、もしかしたらこれって実話かもしれない という期待感さえ出てきます。 シックスセンスもそうですが、会話が非常に 洗練されています。 スクリーンプレイ学習法などに利用されても いいかと思います。 あとちゃんと確認していないのですが、スタジアム でブルースウィリスに身体検査を受けている人って この映画の監督のシャマランさんご自身ですよね? 確か字幕ではドラックディーラーってなって いたと思うのですが。
まず感じるのはマイケルの凄まじい程の強さです。穏やかな態度の奥に秘めた、完璧を目指す猛烈な意志と努力。砕かれたプライドをかけて戦っているよう。1〜3では時代の若き才能の作るサウンド(音そのもののセンス、パワーが殺人的)に対して正に無敵、です。1は本当にラブソングなのだろうか。
それから8、10。わが子の自然な愛にようやくたどり着き、胸が詰まり言葉を失う、幻のようだという表現の裏に長い孤独の苦しみが見える。10は幸せな歌詞なのに切々と歌う声は、愛しくて愛しくて、愛しすぎて悲しくなる、そんな感じさえ受ける。こんな声は初めてです。まるで離れていくことを予感しそれでも精一杯愛そうとする、胸が震えるような切ない愛情を感じます。
そして13、14。素晴しい歌手は大勢いるが、声に善意を込められるのは彼だけではないでしょうか。誹謗中傷にも善意の温かい響きは損なわれない。すごいことです。その純粋さが人々にlove you foreverR.I.Pと書き込ませるのだと思う。特に14の声の温かさは格別。わが子の誘拐を恐れた切実な祈りを感じます。
彼を美化しようとは思いません。晩年の顔は痛々しいが子供時代の心の痛みや、火傷や鼻骨折、皮膚病を考えると批判するのは残酷です。本人の苦しみを思わずにはいられない。
ぜひ良質のヘッドフォンで。全然違います。ただし7はスピーカーで。この名曲が部屋いっぱいに広がる快感は素晴しい。諦観に似た優しさがあります。
自らの才能を楽しむような以前のきらめきはないが、より人間性に迫れると思います。巨大な才能と成功、中傷、苦悩、全てがケタ外れの凄い経験をした人間が生み出したものとしても価値があり、誰も及ばない器の大きさを感じる。過酷な状況でも善意の美しい響きを失わず、更に新しい輝きを放っていることを尊敬します。愛情深さ、特にひたむきな強さには胸打たれました。
深みのある重要な一枚。
アメコミファン、もしくはその方面に理解のある映画ファンには拍手喝采の作品。大多数の一般的映画ファンには不評だろうなあ。僕は前者でしたので、廉価版の発売に拍手喝采でした(笑)
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