この映画は、映画そのものを場に借りた寓話となっていて、死後のある中間の期間をドキュメンタリーのように語りはじめることから、そのアイデアにも身を乗り出してしまった。
登場する人は、役者さんも含めて、きっとほんとうにあった自分の過去を語っているように思えるような話が多い。
だから思い出を語り、探り、確かめるような、その表情が、聴いているぼくらにもナチュラルに楽しいのだ。
「あなたが、いちばん幸せだった瞬間を思い出して、決めて下さい」
そうすれば、その瞬間の感情に永遠に住むことができる。
ということだから、死んだ後の世界の入り口を話にしたとはいえ、ほのぼのと春の光の中でまどろむような雰囲気だ。まるで学芸会の準備をするような感じ。
テレビ出身の監督という話だったけれど、まるで映画という媒体の特殊さに、のめり込もうと意図したかのように、つよい映画への愛情も感じられる。
強引に我のテーマを押しつけようとはすることなく、ドキュメンタリー的な作りを感じるのも、日本映画の中では新鮮だった。
このシリーズは第七弾で、近年放送されたので、記憶に新しい。個人的には初期シリーズ(木場刑事がいた頃)が見たい。 人間的に成長するマリコの過程を合わせて見ると一段と面白いのだが…
すごく面白かったです! 1〜2話は春日局(麻生祐未)の非道っぷりに はらわたが煮えくり返りそうでしたが 仇を恩で返すぐらい有功がいい人でした。
女将軍として覚醒した多部ちゃんもかっこよかったし、 初めて見た俳優としての田中聖も好きになりました。
家光の悲しい過去の数々、 春日局・正勝(平山浩行)の家族との別れ、 両思いなのに引き裂かれたり 中盤から後半は毎回涙なくては 見れないエピソード満載でした。
「解き放ってください」のシーンは やっぱりずっと辛かったのね・・・と泣けました。
最終回の最後の御鈴廊下でのシーンでは 歩くだけなのに去っていった人たちの思いが 次々とよみがえり、これもまた泣けました。
お世継ぎがこれほど大事なんて 現代では考えられませんが 昔はみんな真剣だったんですね。
堺雅人好きなら是非。
自閉症はいまだに世間一般には、あまり知られていません。
このニノ主演ドラマを見て、少しでも理解してもらえればと思いました。障がいはあるけれども、ひとつの個性として受け入れられると本人や家族はもちろん、彼らを取りまくすべての人たちは日々を当たり前に自然に暮らしていけるのにと・・・願ってやみません。
原作も読み、チョ・スンウ主演の韓国映画「マラソン」も見ましたが誇張もなく嫌味のない、素朴な自然体のニノの演技は感動ものです。スーと心に温かさを感じるドラマでした。
ストーリーはあまりたいしたことはないのですが、沖縄空手を30年近く修行してきた2人が主役で演じるアクションシーンは「空手映画」にふさわしいものでした。特典ディスクによってこの映画の凄さが2倍楽しめました。格闘シーンは実際に当てている場合が多いので、出演者は本当に意識を失った場面もあったとのことです。特典ディスクの「おまけ」の中で見せる中師範の技の凄さにはあきれるばかり。結局どんな武術も極めるとここまで行くんですね。
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