普段はこの手の本は読まない方なんですけど、「ホールデンが落としたレコードはなぜ、粉々に割れたか?」の項を立ち読みしたら、納得して買ってしまいました。 思えば、ニューヨークに対する遥かなる憧れは「ライ麦畑」の本によって培われていたような気がします。近年ようやく訪れたセントラル・パークやフメリカ自然史博物館に何気に懐かしさを覚えたのもそのせいでしょうか。 この本はそんな私の素朴な疑問にストレートな解説を試みており親しみが湧きました。 巻末についている「『ライ麦畑』小事典」はトリビアルな話題がちりばめられており、これだけでも結構楽しめます。
世に陳腐なラブソングは数あれど、ロッドが歌うラブソングは本物です。 まだ聴いたことがない人は必聴。 やっぱラブソングはこうでなくちゃ。
もうこれ最高。わたしは事前に本作品の評判を耳にしていたので真剣に見れたのですが、知らない方だと始まってすぐB級の退屈な映画だと思ってしまうでしょう。飛行中の乗客の11人が目を覚ますとパイロットを含めて他の乗客はいなくなっていた。何が起きたのかわからずに不安に陥ったりするのだが、この危機からどうやって脱出するのか。ただ単に無事に着陸するだけでなく、更にことごとく不思議なことが起きはじめ。現在の映画は2時間以内にぶった切るのが当たり前になっているのに本作は3時間。10数年前のレトロ風な映像でチャチなCGを使用しているのに、3時間の作品に一時停止することなく最後まで一気に見てしまいました。まず脚本が恐ろしく良い作りで、アドベンチャーやらミステリーやら詰め込めるだけ詰め込まれている。キャストに紳士が多かったのがまた良かったし、ポセイドン・アドベンチャーのような自己犠牲でかなりぐっときたし。派手でなくCGも相当にチャチだし深夜のテレビで放送されているような作品ですが、本作は絶対にお勧めです。
「Stay hungry,Stay foolish」 (ハングリーであれ、愚かであれ)
米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの 最後を締めくくる言葉は、ジョブスしか似合わない。 21世紀の名言として後世に残るでしょう。 ジョブスの生い立ちや人との出逢い、敗れても挑戦し続けるチャレンジ。 発明家エジソンと比べられる ドラマティックな人生は、56年間という時で幕を閉じた。
1980年12月8日ジョン・レノンは射殺された。
40才であった。
ジョン・レノンは多くの者にとって理想的な神である。神を殺した男のドキュメント。
神は民衆に全てをさらしてはならない。神の妻 オノ・ヨーコは神を民衆の中に入らそうとした。
神の生まれた英国ではなく、米国に。
神の住みし場所はたちまちわかった。
地球上から 人間と称する生き物が集まる場所。
神が 自らを人間と思っている限り そのような場に出るのは慎重を要する。
しかし、いつか出るようになった。
ジョン・レノンを外に出したのはオノ・ヨーコであった。
そして主人公は神を殺した。
計画的に。
終身刑で刑務所の特別個室で過ごしているのだろう。
殺したのは ジョン・レノンを神と思い、地球を支配することができると思い込んでいた。
一人の天才を殺した男の物語。
人は 狂人が 天才を殺してしまったと言い続けるであろう。
残念無念。
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