個人的な意見として、1960〜1990年代位までのアニメソングには、 最近のアニメソングが無くしてしまった、何かがあるような気がする… その何かを知って頂く為にも、是非聴いて頂きたいアルバムです。
前作は差別問題についてでしたが、ほかのカスタマーの方の言うとおり、今回は『どうして封印になったのかよくわかっていない作品』『著作権問題でお蔵入りしてしまった作品』を取り扱っています。公平な立場に立った、歯に衣着せない作風は前作と変わっていません。
第一章の『キャンディ』に、作者は『子争い』を持ち出しています。子供は引き裂かれ、二人のお母さんだけが残ったのが、今の『キャンディ』の状態です。
著作権ビジネスの泥沼を、解決できる日はまだ遠い。第一章を呼んだ限り、私はそう感じました。『どうして封印になったのかよくわかっていない作品』が多いだけに、前作以上にやりきれない思いを感じてしまう本です。
「バケルくん」というと、ドラえもんの「ぼく桃太郎のなんなのさ」を思い出す方が多いと思います。 あのお話だけだと、今ひとつ面白さが伝わらないと思いますが、なかなかの傑作です。 比較的短期間の連載作品でしたが、1974〜1976年版に加え、1984年版まで1冊で網羅しているこの全集は 読み応えがあります。 藤子F先生のファンなら、ぜひ揃えたい1冊です。ドラえもんだけではない、F先生の魅力が詰まった 楽しい作品です。主人公が少しずつ成長していくのも魅力だと思います。
ついに大杉さんの40周年記念BOXが発売された。
ファンにとっては本当に待ちに待った待望のBOXだ。
初CD化の音源も多数収録され、ファンならずともレア音源コレクターには必須のBOXと言って過言でない。
解説には曲ごとに大杉さんのコメントも掲載され、ちょっとした裏話も興味深い。
大杉さんの活躍された実質的な期間は20年弱だが、今もなお根強いファンがいるのはなぜか?
このBOXを聴けば、その答えがわかる。
決して色あせることにない名曲の数々とその歌声。本物のアニソンと本物のアニソン歌手の奇跡の融合。
大杉さんをあまり知らない人にこそ是非聴いてもらいたい。
大杉さんの魅力の詰まったBOXは4枚組みだ。
長らく「封印」されてきた「ジャングル黒べえ」が全集の一貫として復刻。これは極めて画期的なことだと思います。しかし、実際に読んでみると、封印の原因となったと思われるジャングルの部族などへの差別を助長する内容では決してなく、ジャングルの王子・黒べえと彼の面倒をみるしし男をはじめとする日本人とのカルチャー・ギャップを中心にした割とオーソドックスなギャグ漫画です。
純粋なギャグ漫画としてみると、(本書のF先生のあとがきによるとアニメ製作会社による企画を元に仕上げられたこともあってか)そのギャップもうまく生かされているとは必ずしもいえず、はっきりいって今ひとつといった感じ。また、本書には、「よいこ」などのかなり低学年向けの1コマないし2コマの漫画も収録されており、資料的価値は高いと思われるものの、懐かしい感覚と共に笑えるといった要素も少なめだと思われます。
それでも、小学四年生ないし五年生の高学年向けの作品には、F先生独特のナンセンスギャグが発揮されて、大人の目から今見ても笑える作品もありますし、アニメ版の黒べえの声を担当した肝付兼太さんによる解説も興味深く、藤子・F・不二雄ファンならば手元に置いておきたい1冊だと言えます。
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