ドラマ放映時に発売されなかったサントラがDVD発売に合わせて
やっと出ました。あきらめていただけに本当に嬉しい!
曲は試聴されれば分かると思いますが、全体的に静かだが
重厚な旋律のものが多く、物悲しい曲調がドラマのタイトルと
内容をよく表していると思います。
ブックレットには主演の上川隆也さんからのメッセージや
撮影現場裏話も載っていて良かったです。
小説を映画化ってたいてい原作を読んでいるとその落差にがっかりしたりするがこれも例外じゃないと思う。まぁ小説を映像化するって難しいですよね。 ただ中井貴一の忍者ははまってたのでいいと思いますが。この人今度から全部忍者の役で出たら?と思うくらい似合ってた。DCカードでも忍者になっちゃったらどうでしょう? 篠田監督は別に嫌いじゃないんですが近所のレンタルビデオ屋で「監督別」のコーナーに名前が無いわけがわかった気がします。
こんなにやさしい「雨ニモマケズ」を聞いたのは初めてです。今までこの詩を文字で読む度に、頑張って頑張って、へとへとになりながらも人のために頑張る姿を想像していましたが、上川さんの朗読を聞いていると、賢治は雨が降れば雨に感謝し、夏の暑さや冬の寒さを天からの授かりもののように感じていたのではないか、その下で生きている人間を誰よりも愛していたのではないかと思うようになりました。 このCDには22の詩が収められています。「雨ニモマケズ」は勿論ですが、特に耳から離れないのが「丁丁丁丁丁」です。つぶやくような静けさの中に怒りの込められた恐ろしい力を感じました。
評判のいい映画であるのにオープニングからしばらくの間
超ハイテンションなハチャメチャさにまったく入る事ができなくて、、、
私は時代からずれているのかと思いましたが杞憂でした。
その後の抽象的、舞台劇的展開のために必要なテンション、設定だったようです。
最初はクサイ言葉ともとれる絵本の言葉が
繰り返されるうちに次第に深い意味を持ち始め胸を打ちます。
アヤカ・ウィルソンがお人形さんのように可愛いです。
俳優陣皆さんがやりすぎくらい熱演です。
ただちょっと気になったのは
ティム・バートンの映画の影響を受けすぎな事。
感動シーンにダニー・エルフマンのような曲を使うのはやりすぎかと。
おかげで感動しそこねました。
その点だけマイナスでこの評価です。
上川隆也さんが演じている竜馬は、若々しくどこまでも明るく、いつも同じ着物を着ていてむさくるしいけれどかわいらしく、憎めない。自分が信じている道ならば、それを実現するためにずかずかと他人の心の中に入りこみ、自分の見方にしていまう。出会った女たちがそんな竜馬をほっておけないというのもよく分かる。「人の世に間違いなどない。間違ったらやり直せばいい」という言葉と、人が無駄に命を落としていくことに怒りをぶちまけ、大泣きする竜馬の、涙でぐしゃぐしゃの顔が非常に印象的です。
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