賛否分かれるこの作品ですが、楽しめる作品だと思います。ザック・スナイダーが原作等の制約無く自由に作るとこうなるという一つの見本ですね。楽曲のセンスは「ウォッチメン」同様に選曲も良く、ミュージッククリップを見ているかの様です。アクションシーンも期待に外れずザック節全開で迫力満点、退屈することはありません。エミリー・ブラウニングを始めとする女の子達がとにかくキュートです。本商品にトレーディングカードが1枚だけしか入っていない点が責められるのは、全員が魅力的だからという事なのでしょうね。
エクステンデッド版と通常版との時間差は18分。その大部分がステージショーのダンスシーンなのですが、通常版(劇場版)ではエンディングで写真として少しだけしか見られなかったものがたっぷりと堪能出来ます。出演者の豪華なダンスも勿論見応えありますが、「ウォッチメン」でシルクスペクターを演じたカーラ・グギーノの歌とダンスは一見の価値ありです(監督がたいそうなファンなんだそうで…)。度々問題とされるドラマシーンの追加映像は 冒頭のわずかなシーン程度で、殆どありませんでした。この点では、せっかく結末の判断を視聴者に委ねているのだから、余計な説明は増やさないという事なのでしょう。また、メイキングシーンは、このエクステンデッド版の特典のムービーツアーでしか見れません。これは「ウォッチメン」や「ガフールの伝説」の特典映像と同様の形式で、ザック・スナイダーお気に入りの様です。ある意味クリエイターがサービスし過ぎで、少し気持ち悪いですが…(苦笑)。通常版の特典映像のアニメーションは、各戦闘シーンの予告編といった趣で、それぞれ短いものでしかありません。音楽についての解説も短く、サントラを買え、ということの様です。パッケージのタイトルを原題の「SUCKER PUNCH」にしたのは大正解でしたね(エンジェルウォーズと書かれているのは帯とブックレットのみ)。
内容的には、監督のしたかった表現がてんこ盛りになっている印象で、ロボトミーの在り方云々を揶揄する事などは、この作品を語る上で大きく見当外れな事になるでしょう。アイデアの要素の点でも、作り手が日本に媚びている訳では決してなく、日本のおたくメディアがいかに世界的に当たり前なものになっているのかという証明なのだと思います(元ネタを挙げ出すとキリがないですから、ここでは敢えて言及しませんが…)。邦題もひどいと思いますが、一般公開のされ方にも恵まれなかった本作でした(「ガフールの伝説」もそうでしたが…)。本当の現実がどうなっているのかを観客の判断に委ねるというドラマ作りは、決して目新しいものではないのですが、ラストが決してパッピーエンドではないだけに、観終わった後も「気になる」様な作り方がされています。どのシーンを心象として捉えて、どのシーンを現実として受け取るかで、見終わった後の印象は大きく変わるでしょう。判断の鍵となる部分があちこちにちりばめられていて、その点で何度も見返す事を可能にしています。そうした楽しみ方も、今回の作品での提案の様に感じられます。そう捉えると、アクションだけでなくドラマの点でも、本作は良く練られた作品であると言えると思います。エンディングに向けては かなりエモーショナルな展開もあり、普通の観点で観ても、これはこれで「あり」かなと思ったりもしますしね(笑)。
様々な問題にぶつかるも、仲間とその壁を打ち破り絆が強まっていく、温かいお話。ミュージカル好きにはたまらない一品!!
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