8月の妖精カールくんのこってり動画倉庫

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宝塚というユートピア (岩波新書)  著者は文芸・演劇評論家。
 宝塚についてあちこちで書いているひとらしいが、前著『宝塚−消費社会のスペクタクル』(講談社メチエ,1999年)と本書をつづけて読んでみたところ、かなりの程度、内容が重複していることに気付いた。こういうのは誠実な仕事とは言えないだろう。
 本書は、発祥〜第二次大戦頃の宝塚歌劇について、歴史的背景から分析を試みた本である。少女文化の誕生という視点から切り込んだり、「男役」についてジェンダー研究における異性装の話から分析してみたり、宝塚音楽学校という学校制度に注目してみたり。
 歴史学のトピックと方法論を取り入れつつ、宝塚という独特の場を研究しようとした意欲的な内容だと思う。しかし、それを上手く使いこなせていないというのが正直な感想だ。時代背景に当てはめるだけで、それ以上の踏み込みがない。
 ちなみに、私は宝塚を初めて見に行くに当たって本書を読んだのだが、歴史的な流れを知るという点では参考になった。ただ、現代の舞台やシステム、役者について知りたいなら、別の本に当たるべきだろう。

シンデレラ The ミュージカル [DVD] ロンドンに着く。レスター・スクエアで降りて安売りチケット屋にドキドキしながら並ぶ。目当てのミュージカルの当日券がまだ残っているか、祈りたい気持ちを圧し殺して。そうやって、「レ・ミゼラブル」や「ライオン・キング」、「メリー・ポピンズ」や「オペラ座の怪人」を世界中の人が見に来る。

ミュージカルは人に優しい。例え言葉が分からなくても、歌やダンス、動くセットや生演奏で物語は十分に説明されるからだ。 恐らく見る前には、このDVDを世界のミュージカルと同じようには思っていないに違いない。 しかし私は途中から、ハロープロジェクトもモーニング娘。も忘れた。 ただただ、いつか見たミュージカルと同じだと感じていただけだ。

今思うのは、ぜひこのミュージカルを、「オペラ座の怪人」や「エビータ」「ジーザス・クライスト・スーパースター」の音楽を作った作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェーバーに見て欲しい!それだけだ!!

アフター・インパクト [DVD]  この作品は、物語?人類の最終末映画が多く公開されている昨今、珍しく理論的な解説付き映画です。周辺の面白おかしな映画を横に置いて、「真実を選択しなさい」と言っているような感じです。
 内容は、深刻です。東日本大地震を振り返ると、地震と津波、原発事故による放射能汚染の拡大。これらは、現実に起こっているものですから、作品をひてできるものではありません。
 興味だけで自然災害と人類の未来を考えるのではなく、科学的に現在と未来を考えることが必要だと感じました。

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