つまらぬ家賃滞納でホームレスとなった松井計さんの『ホームレス作家』も吹っ切れたというか、それまでの自分の殻を破った作品だったが、吾妻ひでおさんの『失踪日記』もそんな作品。 後書きを読むと、本当に悲惨なところ、シャレにならない部分は描いてないというが、それでもホームレス時代は十分悲惨だし、精神病院のアル中病棟も相当気が滅入る。しかし、そこで救いがあるのは、誰ともしゃべらない日々が続いて自分の分身と話すようになってしまったホームレス時代の状態から脱し(p.75)、配管工時代には性格がイヤな奴にしても話し相手はいるし、一緒に社内の昇格試験wを受ける元税理士で共産主義者の植下さんなど名脇役がどんどん出てくるようになること。また、アル中"仲間"のナベさん、スキンヘッドのK竹さんを従えて病棟を仕切るシスター(!)のT木さん、面倒見のいいサラサラヘアーのM田さんなどキャラ立ちしている人たちが本当に多くなる。 ほとんど編集者ぐらいしか"他者"が出てこない売れっ子作家時代と比べると、なんと人生を切り結ぶ人たちが多くなることか。結局、こうした人たちとの出会いによって、吾妻さんはまた漫画家として立ち直り、こうした傑作を生んだのだと思う。
コテコテのヤンキーものかと思って観たら全然違った。
これは一本取られたって感じ。パッケージとは違い相当な変化球を投げてますね。
もちろんケンカもあるんだけど、他の作品と違ってケンカ以外のところが最高に面白い。
窪塚俊介の演技もいいと思う。窪塚俊介はこういう感じの役が上手い気がします。
佐藤二朗さんも最高でした。観て驚いてほしいのですが、佐藤さんの役は見所です。
とにかくアバンギャルドなこの作品、他のヤンキーものと一線を画している。
ひとつ言わせて頂くなら、ちょっと音楽が安っぽい感じが残念でしたが。
夢を叶えるのに年齢は関係ない、と元気をもらえる本です。
しかーし、著者の努力には恐れ入ります。
明確な目標意識があるからこそ、著者のように努力が継続できるのですね。
be動詞の疑問文も作れない状態から始めて、早稲田大学に合格し、今ではネイティブと会話もできるようになったということですから、すごいですね。
著者が県庁で実践している「資料はA4の紙1枚にまとめる」
これは尊敬します。企業でも取り入れるべきだと思います。
膨大な資料にして、職員がマイナスの事実を隠そうとするのを防ぐ効果があるそうです。
著者の勉強法はいたってシンプル。徹底反復、情報はノート1冊にまとめる等です。
著者が大学時代に努力した「論理的に考える習慣をつける」ことは、とっても重要だと思いました。
問題、原因、背景、解決策、自分の意見を、いつも考える習慣をつける。
そのためにノートのとり方を工夫したり、授業中は教授と会話するように聞く。
意識して行動を変えなければ、未来の私は変わらない、ってよくわかる本です。
趣旨はとてもいい。コミックソングではなく、芸人さんの「マジ歌」を中心に集めてみたというのは画期的だし、類を見ないもの。ただ単に「面白い歌」を意味もなくかき集めただけの「お笑いソングブック ナンセンス歌謡の日々」なんてアルバムの10倍、いや100倍価値がある。それに、監修・解説・選曲は土龍団のお歴々だからハズレはない。
でもね・・・裏に大きく「18(関敬六「浅草の女」)以外は全て初CD化」って書いてあるけど、それは間違い。21曲目・林家木久蔵師匠の「酔姫エレジー」は1996年発売の「山本正之作品大全集」に収録済みなんだ。しかもこっちは、B面の「歌奈里亜」も入ってるんだな(なぜなら読んで字の如くどちらの曲も山本正之先生の作詞・作曲だから)。
そういうことで、とってもいいCDだけど致命的なミスがあるので星を4つにしました。ただ、帯にもあるように、こういう良質のCDを多くの人が購入すると続編が出る確率が非常に高くなる。「山本正之作品大全集」は現在入手不能なだけに、このCDを買ってみんなで楽しんで欲しいと思います。
吾妻ひでおに目覚めたのは大学にはいってからなので、 本書に掲載された作品の半分くらいは、あまりなじみが無いです。 とはいえ、ファンとしては星5つ以外につけようが無く。
でも、本書を含め、このシリーズのカバーははっきりいって嫌いです。 吾妻センセイの絵じゃダメなんですかねぇ。
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