週○新○の映画レビュー欄に「わさび」並のつまらなさとの酷評だったので全く期待をせずに観たが、予想外に面白かった。ティム・バートンを模したようなファンタジー映画だが、ストーリー妖精の国のアーサー王伝説といったところ。感動や教訓などはない典型的なハリウッド娯楽スタイル映画なので、観ていることが楽しい。はっきり言えば内容はないが、それがハリウッドエンタテーメント!!「面白かったね!」で良いのである。実写部分とアニメ部分があるので二色アイスクリームのような味わいだ。日本ではアメリカよりも公開が1年遅れて、興行的にも振るわなかったが家族揃って観て楽しめる映画だ。ベッソン監督の趣味的な映画ではあるが、作品としての出来映えは賛否両論だろうが、好きなモノを作っているのにはパワーを感じる。監督の趣味タップリのフィフスエレメントと同じ空気を感じる映画だった。
あの日経エレクトロニクスの日経BP社が出す季刊誌「大人のロック」は我々60〜80年代ロックに多大な影響を受けた者にとっては毎号楽しいが、今号の特集1はこの秋のCD・DYLAN発売を意識してか、ボブ・ディランの世界を主に歌詞と発言から探ったもの。思ったほど頁数は多くないが要領よく分析している。みうらじゅんへの取材も1頁あるが、水玉模様の色即是空ななめ45度からの問いかけ、という彼のファンにはおなじみの内容。特集1では何よりDYLAN(CDケースやポストカードの写真が小さくではあるが載っている)の発売等、衰えを知らない彼の最近の活動の紹介に心がときめく。特集1よりも特集2の方が頁数は多い。上の商品説明で大体の内容はつかめると思うが、意外だったのは、藤あや子がフレディを熱く語っていること。フレディ波多江のフレディになりきる7つのポイントは笑えた。その他商品説明で触れられていないことを簡単にまとめると、とんでもロッカー伝説はオカルト狂編。一発屋列伝はショッキング・ブルー。名器伝説はリッケンバッカー。ルーツ・オブ・大人のロックは発明家レス・ポールの紹介。大人のAVガイドはアナログプレイヤー。何れも興味深く読んだ。
それにしても、紙ジャケ・リマスター盤や音楽DVDの発売が続くことよ。我々のように普段この手の情報に接することが少ない者にとって本誌は貴重な情報源だが、欲しいものだらけで、また妻に浪費を叱られそう。でも、ツェッペリンの「永遠の詩(狂熱のライヴ)」がMSG公演と同じ曲順で未収録の6曲を加えてリマスターした完全版となって11月に出るとのこと。これは絶対に買うと決めた。
まさにタイトル通りのブルースマスター、フレディー・キングの”69コティリオン・レーベルでの作品。このアルバムはファンク・ブロワー、キング・カーティスがプロデュース、参加している贅沢な作品で、両キングの”歌い合い”が心地よく響き、まさにノックアウトされる。ストレートなブルース・アルバムなのだがインストあり、またクラプトンが名盤”レイラ”で取り上げた(3)のナンバーもありかなりカッコイイ。その(3)なのだがやはりお師匠さんは凄かった。クラプトン・バージョンが青く感じてしまう出来で、キングカーティスのサックスの絡みの凄さが更にブッチギってしまっている。ただギターの音がエコー感が強く、若干浮いている感じがするのは残念だ。しかしそんなことは関係なく全くの文句無しでお勧めだし、買って後悔どころか長く聴ける事は間違いないだろう。イッチャッテ下さいな!
フレディ・キングの映像記録としては、 「The!!!!Beat 1966」〜伝説のテレビ映像「ザ・ビート」1966、が有名かつ最高と思われますが、この映像もファンにとっては見ごたえがあることでしょう。1972及び1970年当時の雰囲気や時代背景が色濃く現れており、加えてフレディがギブソンESで背面弾きのパフォーマンスをします! 言うまでもなくティー・ボーンやジミヘン(1970年没)等の影響でしょう(1972年のバックバンドのメンバーの風貌も明らかにジミヘンやリンゴ・スターを意識したもの)。なお、フレディのコンディションも最高と思われます。
前述の「The!!!!Beat 1966」を観た方にとってはやや物足りないかもしれませんが、一度も動くフレディを観たことのない方には、十分にお勧めできます。ただ、高価な国内版である必要性はないかもしれません。自分はUS輸入版の「Live at the Sugarbowl: September 22, 1972」(オールリージョンです)所有。
South Carolina, 1972
01. Big Legged Woman
02. Ain't Nobody's Business
03. I'm In Trouble
04. Key To The Highway
05. Blues Band Shuffle
06. Have You Ever Loved A Woman
07. Goin' Down
BONUS TRACKS: Los Angels, 1970
08. Have You Ever Loved A Woman
09. Look Over Yonder Wall
10. Ain't Nobody's Business
11. Whole Lotta Lovin'
クラプトンさんが、影響を受けたアーティストの一人に彼を挙げていたので、CDを購入しました。その男とは、ブルース界 三大キングのひとり「フレディキング」です。クラプトンさんがカヴァーしている曲も収録されているので、このCDを選びました。まず驚いたのが「Have You Ever Loved a Woman? 」今までに聴いた事のない歌声♪ まるで何か威嚇しているようなギターソロ♪「こ、これがブルースなのか...素晴らしい!」これがフレディーさんに対する第一印象でした。そして、BluesBreakers時代のクラプトンさんによるカヴァーで有名な「Hide way」ノリの良いインストゥルメンタルです。それから、「I'm Tore Down」「Onion Rings」「Ful Time Love」等 とても良い作品が収められています。どの曲も「魂」が込もっています。そうです、ブルースは「魂の叫び」なのです。
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