マグマ、志庵、そしてこのPeace Of Mind。
すべて聴けばなんとなく稲葉さんの世界、音楽性がわかると思います。
やはり特筆すべきは詩の世界でしょう。
究極のダークな世界を描いたともいえる「Wonderland」。
存在意義を見いだせない「透明人間」。
戦争の無常さを見事に表した「あの命この命」。
どれもが胸に突き刺さって、抜けないほどの重さを感じる詩です。
特に個人的にはB'zの「衝動」ともややリンクする「透明人間」が印象的でした。
なぜ、このような世界観が、音楽でトップの座を走り続ける彼にわかるのでしょうか?
最近のB'zのアルバム、「ACTION」でも感じたことですが、彼の詩の世界には
本当に痛みを感じたものにしかわからないリアリティがあります。
B'zがカリスマ的な人気が衰えない要因の一つには、間違いなく稲葉浩志の詩の魅力が
あります。そう断言できる、彼の素晴らしい感性を感じれる1枚。
お勧めできます。
昔のB'zが好きで最近はあまりCDを聞く事もなかったんですがLOVE IS DEADなど懐かしい曲につられ購入しました。…やっぱりいい!奥底に眠っていたB'zのなにかが解放されました!!とにかくボーカル、ギター、MC、構成などカッコよすぎでB'z=LIVEだった事を再認識しました。20年前くらいがよかったと思う30代のそこの人!まぁこれ観てみなさい!
全部通して聴くと非常に耳に残りやすいメロディが多く、
とても聴きやすいアルバムになっていると思います。
原点回帰というか、B'zはやっぱ歌謡ロックだ!と再認識しました。
一度聴いたら自然と口ずさんでしまうくらいで、飛ばして聴く曲が1曲もない。
この聴きやすさはここ数年のCIRLE、MONSTER、ACTIONなどと
大きく違うところだと思います。
しかし・・・
前作ACTIONは確かに通して聴くと長いし
曲もバラエティ豊かなのでなんとなく好きな曲だけ聴くことが多い
作品だったような気がするのですが、
その分1曲1曲の個性が強かったと思うんです。
特に、これから先のライブで定番になってほしいと思えるような
「パーフェクトライフ」や、「光芒」といったB'z史に残るような名曲もありました。
そう考えると、このアルバムは確かにいい曲が多いものの
ガツンとインパクトを与えるような曲はない気がします。
もしまた節目の年にTreasure(ファン投票ベスト)を新しく作ったとしても
ランクインする曲はなさそうというか・・・
B'zはバラードありきだと思うのですが、ノリのいい曲が多く
PRAY、TINY DROPSの2曲のバラードの印象が薄いのも残念でした。
つまり、全体的に聴きやすくなったCIRCLE、MONSTER、
あるいは同じキャッチーで聴きやすいという点では全盛期のRUNやLOOSEがありますが
それほどの粒ぞろい感はないけど総合的にみたら良作、といった感じです。
今回のアルバムツアーでは聴きたいけど、そこで聴けたら十分かなーという印象。
でも最近ファンになった方にはとにかく聴きやすいという点でオススメです。
それにこのCDはボリューム満点すぎるDVDだけで買う価値が十二分にあるので
絶対損はしないと思います。
今まで探してたので軽装版が出て嬉しいです。
読み応えのある一冊だと思います。少しづつ読みたいですね!
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