風間ピエールゆんくんのお気に入り動画評論

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漫才ギャング 皆漫才師の書いた小説に何を期待しているんですかね?
私は単純に面白かったです。
まぁくだらない喧嘩のシーンがしつこいと言えば、しつこい。
だから★一つ減らしました。

どうせなにもみえない―諏訪敦絵画作品集 NHK日曜美術館で、「記憶に辿りつく絵画〜亡き人を描く画家〜」が2/19,2/26にアンコール放送される!

私自身のものも含め、Amazonのレビューなんてすべてスルーして、この本を体験することだ。
それがなにより大切だ。
何を感じるか、作品を手元に置くかは、あなた次第。
是非、手元に置いて欲しいと個人的には願う。

しかし、この表紙の絵を見て何も感じなかったら・・・出会いはなかったということになるだろう・・・。

古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖 (古井由吉自撰作品【全8巻】) 全8巻の刊行が開始された本シリーズであるが、第1巻の本書では1971年に発表された「杳子」「妻籠」、72年の「行隠れ」、76年の「聖」という著者の初期の代表作が収められている。

「杳子」では、山登りの途中で偶然行き悩んでいる杳子と知り合った男性の視点で、精神の病に冒された若い女性との神経がひりつくような激烈な交渉を描いて読者を圧倒する。なんといっても凄いのは著者の女性心理をレントゲンで透視するような鋭い観察眼で、障碍に苦しむ杳子の奇妙な行動や立ち居振る舞いを微細に冷徹に散文に定着する作家の筆の冴えは、ほとんど偏執狂に酷似する。

ただし本書86ページ上段最終行の「まるで自閉症の女みたいに、何を言われても、そっくり同じ表情で、同じ返答を依怙地にくりかえしている」という表現は、この障碍の本質の完全な誤解に基づく表現なので版元は一刻も早く訂正するか削除して欲しい。

5つの短編からなる「行隠れ」は、両親と2人の姉で構成される山方家の人々を、主人公である弟の康夫の視点で描いた連作小説である。

「その日のうちに、姉はこの世の人でなかった」

という冒頭の謎めいた1行に導かれた読者は、たちまち物語の底知れぬ深みに向かって墜ちてゆき、最後の1行までうむを言わさず読まされてしまう。これぞ昭和日本文学が打ち樹てたロマンの金字塔であり、全ての読者が小説を読むことの恐ろしさと楽しさを満喫するだろう。

ところがその「行隠れ」よりも物凄いのが「聖」の世界で、ここでは東京から迷い込んだやさぐれ中年男が、村に先祖代々伝わる聖なる放浪者サエモンヒジリの衣鉢を継ぎそうになる話だが、ここでも村の女との蛇がうねうねでんぐり返るような交情が異彩を放つ。げに古井由吉とは、舌なめずりしながら女を書き犯す文学者である。なお朝吹真理子とかいう小説家が、「史上最低の解説文」を書いているので、これまた必読ですぞ。

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